Bible in 90 Days
悪い女に近づかないようにしなさい
7 わが子よ。私の忠告を聞きなさい。
この忠告をいつも心に留めて、
忘れないようにしなさい。
2 それが生きる秘訣です。
私のことばを宝物のように大事にしなさい。
3 肝に銘じ、心に刻みつけなさい。
4 知恵を恋人のように愛し、
家族のように親しくしなさい。
5 そうすれば、悪い女の家に通うことも、
甘いことばに耳を貸すこともなくなります。
6 ある日、窓の外を眺めると、
7 意志の弱そうな者の中に、
思慮に欠けた一人の若者が通りを歩いていました。
8-9 もうまもなく日も暮れようという時です。
若者は悪い女を訪ねました。
10 女はなまめかしい身なりで、
媚を売りながら若者に近づきます。
11-12 よく通りや市場で見かける、
下品でがさつな女です。
そうやって、あちこちの町角で男を誘惑するのです。
13 女はその若者を抱きしめて口づけし、
何食わぬ顔で言いました。
14-15 「私の家にいらっしゃい。
おいしいごちそうを作りましょう。
16-17 寝床には最高のエジプト麻の
すてきなシーツを敷いて、
没薬やアロエやシナモンの香りがしみ込ませてあるの。
18 さあ、朝までうんと楽しみましょう。
19 夫は長い旅に出ています。
20 お金をたくさん持って行ったので、
数日は帰らないでしょう。」
21 女が巧みにくどくので、
若者はとうとう甘いことばに負けてしまいました。
22 彼は屠り場に引かれて行く牛のように、
罠にかかった鹿のように女のあとについて行き、
23 心臓を射抜かれるのを待つだけです。
まるで罠に飛び込む鳥のように、
どんな運命が待ち受けているか知らないのです。
24 子どもたちよ。私の言うことを聞き、
そのとおりにしなさい。
25 どうにもならなくなる前に欲望を抑えなさい。
女のことなど考えないようにして、
言い寄るすきを与えないように、
彼女のいそうな所は避けて通りなさい。
26 大ぜいの者が彼女のために一生を棒にふりました。
犠牲者は数えきれないほどです。
27 それでも、あえて地獄への道を知りたい人は、
彼女の家を探しなさい。
知恵の勧め
8 1-3 知恵が呼んでいるのが聞こえませんか。
丘の頂や道ばた、町の門、四つ角、家々の玄関で、
知恵は叫んでいます。
4-5 「皆さん、あなたがたは何もわかっていない。
愚かなことばかりしている。
だから、わからせてあげよう。
6-7 これは大切なことだ。
わたしはごまかしは大きらいだから、
絶対にうそはつかない。
8 皆さんのためになること、正しいことしか言わない。
9 聞く気があれば、だれにでもすぐわかること、
10 それでいて、銀や金よりも値打があることを教えよう。」
11 知恵は宝石よりずっと価値があります。
どんな物も比べものになりません。
12 知恵のある人は正しい判断ができます。
知恵がその人に、いろいろなことを教えるからです。
13 主をないがしろにしないで尊ぶ人は、
悪いことがきらいです。
知恵のある人はみな、
傲慢や腐敗やごまかしをきらいます。
14-15 「わたし、知恵が
ためになることを教えてあげよう。
王が国を治めるのも、裁判官が善悪を見分けるのも、
わたしによる。
16 国の指導者は、知恵であるわたしがいなければ
正しく治めることはできない。
17 わたしは、わたしを愛する人を愛するから、
熱心に探せば必ずわたしを見いだす。
18 いつまでも続く富と名誉、正しいことを行う力は
わたしにある。
19 それがわたしの贈り物。
純金やよりすぐりの銀よりもすばらしい。
20 わたしはだれをも正しく扱い、えこひいきしない。
21 だから、わたしを愛し、わたしのことばを守る人は、
あらゆる面で裕福になる。
22 主は創造のみわざを始める前に、わたしを造られた。
23 永遠の昔から、まだ地球もない大昔から、
わたしはいた。
24 海もなく、泉もなく、
25 山や丘がそびえる以前から、わたしはいた。
26 主が大地や草原を造る以前に、わたしはすでにいた。
27-29 主が大地の上に天を広げ、
海の底から大きな泉をわき上がらせたとき、
わたしはそこにいた。
海と陸の境界線を決め、
水があふれないようにされたときも、わたしはいた。
そうだ。主が大地と海の青写真を作ったとき、
わたしもいたのだ。
30 わたしはいつもいっしょに働き、
子どものように毎日そばにいて、主を喜ばせた。
31 そして主が造られたこの世界で、
人々と楽しく過ごした。
32 だから、わたしのことばに聞き従いなさい。
わたしの命令を守ることが幸福のかぎなのだから。
33 わたしの言うことを聞いて、
知恵ある人になりなさい。
耳をふさいではいけない。
34 何としてもいっしょにいたいと、
毎日門の前で、わたしが出て来るのを
待ちかまえている人は幸せだ。
35 わたしを見いだす人はいのちを見いだし、
主に受け入れていただくことができる。
36 しかしわたしを見失う人は、自分をだめにする。
わたしの忠告を退ける人は死を愛しているのだ。」
知恵と愚かな女の勧め
9 知恵はりっぱな宮殿を建て、
2 大宴会を開こうと、ぶどう酒を用意し、
3 娘たちに客を呼びに行かせました。
娘たちは人通りの多い場所で呼びかけました。
4 「謙遜な人々は、
どうぞおいでください。
5 知恵が開く宴会で、私が作ったぶどう酒を
お召し上がりください。
6 どうしたら賢くなれるか、
賢明に生きられるか、よくわかるでしょう。」
7-8 人をさげすむような者に忠告を与えても、
辛辣なことばで言い返されるだけです。
その人のことを思ってしてあげても、
恨まれるだけなので、
もうかかわらないほうがよいのです。
知恵のある人は違います。
忠告すると、前以上にあなたを愛してくれます。
9 知恵のある人を教えなさい。
その人は、ますます賢くなります。
正しい人を教えなさい。
その人は、さらに多くのことがわかるようになります。
10 知恵の基本は、主を恐れ、大切にすることです。
物事がよくわかるようにしたければ、
まず神を知りなさい。
11 「生きがいのある実り多い人生を
送らせてあげよう」と、知恵は勧めます。
12 知恵は知恵ある人を助けます。
知恵をあざけるなら、自分が傷つくだけです。
13 悪い女はがさつで、みだらで、恥知らずです。
14 自分の家の前や町角で、
15 通りがかりの人や仕事に出かける人を
つかまえては誘惑し、
16 だましやすそうな人を見つけると、
しつこくささやきかけます。
「私の家にいらっしゃい。
17 盗んだ水は甘く、盗んだ食べ物はおいしいのです。」
18 彼らは、この女の客になった者が
今は地獄にいることを知らないのです。
ソロモンの箴言
10 ソロモンの教訓。
知恵のある子を持つ人は幸せですが、
愚かな子は母親にとって悲しみでしかありません。
2 悪いことをしてもうけた金はすぐになくなります。
どこまでも正しく生きることが幸福のかぎです。
3 正しく生きている人を、主は飢えさせません。
悪人は、せっかくもうけた金を
主に取り上げられます。
4 怠ければたちまち貧しくなり、
一生懸命働けば財産ができます。
5 利口な若者は陽の高いうちに干し草を作り、
恥知らずの若者は、
いざというとき平気で居眠りしています。
6 正しい人は、頭のてっぺんから
足のつま先まで祝福され、
悪人は心の中で不運をのろいます。
7 正しい人のことを思い出すのは楽しいものです。
しかし悪人の名前は、思い出すだけでも不愉快です。
8 知恵のある人は喜んで人から教わり、
愚か者は知ったかぶりをして失敗します。
9 正しい人はしっかりした足どりで歩き、
ひねくれ者はすべって転びます。
10 罪を見て見ぬふりをすると、
悲しみをもたらします。
しかし思いきって注意すれば、平和がもたらされます。
11 正しい人は相手の役に立つことばかりを語り、
悪人は人をのろうことしか知りません。
12 憎しみはいつも争いを起こし、
愛は裏切られても相手を赦します。
13 わきまえのある人は
適切な助言をして人に称賛され、
わきまえのない人はひどい扱いを受けます。
14 知恵のある人はことば数が少なく、
愚か者は知っていることを洗いざらい
しゃべり続けます。
そのため、不幸と災難ををかかえ込むのです。
15 金持ちは自分の財産に頼り、
貧しい人はひたすら自分の貧困をのろいます。
16 正しい人はもうけたお金を生かして使い、
悪人はお金を手に入れると、ますます悪いことをします。
17 進んで誤りを指摘してもらう人はいのちの道を歩み、
忠告を聞かない者は、
またとないチャンスを逃がします。
18 ひそかに人を憎むのはうそつき、
あからさまに中傷するのは愚か者です。
19 ことば数が多いと失敗します。
配慮をもって話す人が、
ほんとうに知恵ある人です。
20 正しい人の言うことは聞く値打があります。
愚か者の言うことは聞くだけむだです。
21 神を信じる正しい人は、有益なことを語り、
かたくなに信じない者は、
何もわからないまま死んでいきます。
22 主に祝福されることほどすばらしい富はありません。
人間は、どんなにがんばっても、
この富に少しでも加えることはできません。
23 愚か者の楽しみは悪事を働くこと、
知恵ある人の楽しみは知恵を増すことです。
24 悪人が恐れることはすべてそのとおり起こり、
正しい人が望むことはみな、
そのとおりかなえられます。
25 災いは竜巻のように襲いかかり、
あっという間に悪人を巻き上げます。
しかし、正しい人には重い錨があるので安心です。
26 煙が目にしみ、酢で歯が不快になるように、
怠け者は雇い主の悩みの種です。
27 主を敬う人の毎日は充実していますが、
悪者の一生は全くむなしいものです。
28 正しい人の望みは永遠の幸せにつながり、
悪者の期待はむなしく消えます。
29 主は正しく生きる人を守り、
悪者は滅ぼしてしまいます。
30 正しい人は必ず神に祝福され、
悪者は何もかも失います。
31 正しい人は、よく考えてから忠告します。
だれも、うそつきの言うことなど聞きません。
32 正しく生きる人は役に立つことを話し、
悪者は何にでも反対します。
11 主は人をだます者を憎み、正直な人を愛します。
2 高慢な人は恥をかきますが、
謙遜な人は知恵を身につけます。
3 正しい人は誠実に歩み、
悪人は不正直なために破滅します。
4 財産さえあれば大丈夫と高をくくってはいけません。
さばきの日には、
正しく生きる人だけが救われるのです。
5 正しい人は正直に生き、
悪人は犯した罪の重さに耐えられず、
ついには押しつぶされてしまいます。
6 正しく生きる人の身は安全ですが、
裏切り者はいつかは破滅します。
7 悪人はこの世のことしか考えないので、
死んでしまえば希望もなくなります。
8 神は正しい人を危険な場所から助け出し、
代わりに悪者をその場所へ投げ込まれます。
9 悪人のことばは破壊し、
正しい人の知識は建て直します。
10 正しい人が成功すると町中が祝い、
罪深い人が死ぬとみな大喜びします。
11 神を信じる市民が良い影響を与えているうちは
町は栄え、
悪者たちによって道徳が腐敗すると、
町はたちまち衰えます。
12 隣近所とけんかをするほど愚かなことはありません。
賢い人は不必要なことは話しません。
13 おしゃべりな人は根も葉もないことを言いふらし、
信頼できる人はうわさ話を口にしません。
14 良い指導者がいなければ国民は苦しみ、
良い助言をする人がいれば国は安泰です。
15 保証人になる時は相手をよく見なさい。
あとで苦しむより、初めから断るほうが賢明です。
16 親切で優しい女は良い評判を得、
横暴な男は富を得ようとします。
17 人に親切にすると心が豊かになり、
思いやりのないことをすると気持ちがすさみます。
18 悪いことをしてもうけた金はすぐになくなり、
正しいことをして得た報酬はいつまでも残ります。
19 正しい人は生きる意味を見つけ、
悪人はただむなしく死んでいきます。
20 心の曲がった者を主はきらいます。
主が喜ぶのは正しい人です。
21 悪人はいつか必ず罰せられます。
しかし、神は正しい人の子孫をいつか必ず救います。
22 美人でも浅はかで慎みがない女性は、
まるで豚の鼻にかかった金の輪のようなものです。
23 正しい人は幸せを望み見、
悪者の望みは怒りを招きます。
24-25 惜しげなく人に施しても、
ますます金持ちになる人もあれば、
財布のひもを固く締めても、
一文無しになる人もいます。
物惜しみしない人が裕福になります。
人を潤すことで、自分も潤うのです。
26 値上がりするまで穀物を売り惜しみする者は恨まれ、
みなが困っているときに
それを売りに出す人は喜ばれます。
27 良いことをしようとひたすら努力する人は神に愛され、
悪いことばかりに熱中する者はきらわれます。
28 お金に頼ると失敗します。
神に頼れば、若木がすくすく成長するように、
すべてのことがうまくいきます。
29 家族を怒らせるような愚か者は、
やがて大事なものまでもなくし、
ついには知恵ある人の使用人になりさがります。
30 神を信じる人はいのちの実のなる木を育て、
知恵ある人は人のたましいを破滅から救います。
31 神を信じる人がこの世で報われるとすれば、
神に逆らう者が相応の報いを受けるのは当然です。
12 人の言うことを聞く気がある人は、
知識を得ることができます。
叱責に耳をふさぐ者は愚か者です。
2 主は正しい人を祝福し、悪人を罰します。
3 悪いことをして成功する者はいません。
成功するのは正しい人だけです。
4 良い妻は夫の誇り。
悪い妻は夫に肩身のせまい思いをさせ、
事ごとに足を引っ張ります。
5 正しい人の考えは正直一筋ですが、
悪人はうそと偽りでこり固まっています。
6 悪人は人を責め、神を恐れる人は人をかばいます。
7 悪人の家は必ず滅び、
正しい人の家は最後まで存続します。
8 見識のある人は、だれからも称賛され、
ひねくれ者はみんなに軽蔑されます。
9 高慢で働きもせず、食べるにも事欠くより、
目立たない仕事でもまじめに働き、
食にありつくほうがまさっています。
10 正しい人は自分の家畜にまで細かく気を配ります。
しかし神を恐れない人は、
うわべは親切そうでも思いやりがありません。
11 こつこつ働けば生活は楽になります。
怠けて遊んでいるのは愚か者だけです。
12 曲がった者は仲間の分け前まで欲しがり、
正しい人は自分の物をなげうってでも人を助けます。
13 うそをつくとあとで苦しみますが、
正直者にはそんな心配はありません。
14 ほんとうのことを言う人も、
こつこつ働く人も必ず報われます。
15 愚か者は忠告を無視し、
知恵ある人は人のことばに耳を傾けます。
16 愚か者はすぐ怒り、
知恵ある人は侮辱されても冷静です。
17 正しい人かどうかは正直さでわかり、
不誠実な人はうそと欺きでわかります。
18 批評好きは人を傷つけますが、
知恵ある人のことばは慰め、いやします。
19 真実はいつまでも変わらず、
うそで塗り固めたものはすぐにはがれ落ちます。
20 悪いことを企む者は、
人をだますことで頭がいっぱいです。
しかし、良いことをする人は、
いつも喜びに満たされています。
21 正しい人はどんな災いにも会わず、
悪者には苦しみがつきまといます。
22 主は約束を守る人を愛しますが、
約束を破る人はきらいです。
23 知恵ある人は知っていても黙っていますが、
愚か者は言いふらして、愚かさをさらけ出します。
24 勤勉な人は指導者になり、
怠け者はいつまでたっても成功しません。
25 どんなに沈んでいる人も、
励ましのひと言で心が軽くなります。
26 正しい人は友の助言を求めますが、
悪者は軽率に突き進んで失敗します。
27 無精者は、捕らえた獲物を料理するのも面倒がります。
しかし勤勉な人は、見つけた物は少しもむだにせず、
うまく利用します。
28 神を信じる人はいのちの道を歩いているので、
死を恐れることがありません。
13 知恵のある若者は父親の忠告を聞き、
親をさげすむ子はそれを鼻であしらいます。
2 正しい人は注意深く語って訴訟に勝ちますが、
邪悪な者は争いを欲するだけです。
3 自分を制するとは、ことばに気をつけることです。
とっさに言い返すと、
何もかもぶち壊しになることがあります。
4 怠け者は、いくら欲しがっても、
何も得ることができません。
しかしこつこつ働く人は、裕福になります。
5 正しい人はうそを憎み、
悪者はうそばかりついて恥をかきます。
6 何よりもまず正しく生きることです。
悪いことをすれば必ず身を滅ぼします。
7 自分で金持ちだと思っていても貧しい人がおり、
貧乏だと思っていても富んでいる人がいます。
8 富がなければ、身の代金目当てに
子どもを誘拐される心配もありません。
9 正しい人は明るく生き生きした毎日を送り、
悪者は陰気な日陰の道を歩きます。
10 自分に自信がありすぎる人は、
なかなか主張を曲げません。
素直に忠告を聞く人は賢くなります。
11 賭け事で得た財は羽が生えて飛んでいき、
こつこつためた財は確実に増えていきます。
12 長い間期待が延ばされると心を病みますが、
待ち望んだ夢が実現すると、
生きているのが楽しくなります。
13 みことばをおろそかにすると苦しい目に会い、
みことばに従えば成功します。
14 知恵のある人の助言を聞くのは、
泉の水を飲むようなものです。
たちまち元気が出て、
前方の落とし穴がよく見えるようになります。
15 物事のよくわかる人は高く評価され、
裏切り者は苦い思いをします。
16 見識のある人は先を見て動き、
愚か者はそれとは違い、愚かさを自慢します。
17 あてにならない人に伝言を頼むとめんどうが起き、
信頼できる人に頼めば
目的は果たされます。
18 正しい批判に耳を貸さないと
貧乏になり、恥をかきます。
聞くべき批判を聞けば、
名をなす人になります。
19 計画どおりにいくのは快いものです。
しかし愚か者は、間違った計画でも
あきらめがつきません。
20 知恵ある人のそばにいれば知恵ある人になり、
悪人のそばにいれば悪に染まります。
21 悪いことをすれば人にのろわれ、
正しいことをすれば祝福されます。
22 正しい人は孫にまで遺産を残しますが、
罪人の財産は、
最後には神を恐れる人のものになります。
23 貧しい人の畑でも土は肥えています。
しかし不正があれば、
その収穫は奪われます。
24 子どもを懲らしめない親は、
その子を心から愛していないのと同じです。
愛している子なら罰するはずです。
25 正しい人は生きるために食べ、
悪人は食べるために生きます。
14 知恵のある女は自分の家を建て、
愚かな女は自分の家を自分で壊します。
2 正しいこととは主をたたえること、
罪を犯すことは主をさげすむことです。
3 高慢な者はむだ口をたたいて自分の尊厳を傷つけ、
知恵のある人は役に立つことを語って
人から尊敬されます。
4 働かなければ、
手を汚さない代わりに収入もありません。
5 真実な証人はうそをつかず、
偽りの証人はうそを語ります。
6 人をさげすむ者に知恵は寄りつかず、
思慮のある人には、知恵のほうからやって来ます。
7 正しい忠告をもらいたいなら、
愚か者を相手にしてはなりません。
8 知恵のある人は先を見越し、
愚か者は自分をごまかして事実を直視しません。
9 神の教えに背く者たちは過ちを犯し、
神を恐れる者たちは人を思いやります。
10 悲しみも喜びも、真にわかるのはその人自身で、
他の人が完全に共有することはできません。
11 悪者の働きは失敗し、
神を恐れる人だけが成功します。
12 だれでも、広く歩きやすい道が正しい道と考えますが、
それは死に通じる道です。
13 笑っても苦しみは隠せません。
笑ったあと、悲しみがそのまま残っています。
14 信仰をなくした人は自分に嫌気がさしますが、
神を恐れる人の生活には活気があります。
15 わきまえのない人は言われたことを鵜呑みにし、
慎重な人は将来をよく考えて行動します。
16 賢い人は用心深く危険を避け、
愚か者は自信満々につき進みます。
17 短気な人は愚かなことをし、
忍耐強い人をきらいます。
18 愚か者は愚かさを報いとして得ますが、
賢い人は知識を得ます。
19 悪人は、いつかは神を恐れる人に
頭を下げることになります。
20 貧しい人は隣近所にさえ相手にされず、
金持ちは友に不自由しません。
21 貧しい人を軽蔑してはいけません。
貧しい人に親切にすれば、自分も幸せになります。
22 悪いことを企む者は道に迷い、
良いことを計画する人は神に愛されて安全です。
23 まじめに働けば収入は増え、
むだ話ばかりしていると貧しくなります。
24 知恵のある人は知恵をほめられ、
愚か者は愚かさを軽蔑されます。
25 真実を言う証人は
無実の罪をはらしてくれますが、
偽りの証人は平気で人を裏切ります。
26 神を恐れる人は頑健で、
子どもたちは安心して、その人に頼ります。
27 主を恐れることはいのちの泉です。
その水を飲めば生きる力がわいてきます。
28 民が増えるのは王にとって栄光であり、
民が減るのは王座の揺らぐしるしです。
29 利口な人は腹を立てるのは愚かだと知っているので、
自分の感情を抑えます。
30 心がおおらかだと長生きし、
激しやすい人は寿命を縮めます。
31 貧しい人をいじめるのは、
その人たちを造った神をさげすむこと、
貧しい人を助けるのは神をほめたたえることです。
32 神を信じる人には、
死ぬ時にも心の拠り所がありますが、
悪者は罪に押しつぶされます。
33 知恵は聡明な人の心に住み、
愚か者がそれを聞くには
大声で叫ばなければなりません。
34 神を敬うことは国を高め、
罪は民をおとしめます。
35 やるべきことを心得ている召使は王に好かれ、
やっかいな召使は王の怒りを買います。
15 穏やかに答えれば相手の心を静め、
激しいことばでやり返すとけんかになります。
2 良い教師がいれば学習が楽しくなり、
無力な教師は益にならないことをまくし立てます。
3 主はあらゆる所で、
悪人も正しい人も一人残らず見張っています。
4 優しいことばは人を元気づけ、
不平は人の気をくじきます。
5 愚かな子ほど父親の忠告を見くびり、
利口な子ほど、ひと言ひと言を熱心に聞きます。
6 正しい人は裕福になり、悪者は収穫を得ても、
めんどうなことに巻き込まれます。
7 人を教えられるのは知恵のある人だけで、
神に背く者にはとてもできません。
8 主は悪者の供え物を憎み、正しい人の祈りを喜びます。
9-10 主は悪者の行いをきらい、
正しく生きようとする人を愛します。
しかし途中で心変わりしたら、
きびしい罰が待っています。
その罰を受け入れなければ死ぬだけです。
11 地獄の深遠まで知っている主には、
人の心など手に取るようにわかります。
12 人をさげすむ者は、しかられるのをきらって、
知恵のある人を避けようとします。
13 楽しければ顔が輝き、
悲しければ顔が曇ります。
14 知恵のある人は熱心に真理を求め、
人をさげすむ者はつまらないことに熱中します。
15 気が重いと何もかも悪く見え、
気分がいいと、いつも喜んでいられます。
16 財産があるばかりにあれこれ気を遣うより、
貧しくとも主を信じて生きるほうが幸せです。
17 憎む者といっしょにごちそうを食べるより、
愛する人と質素な食事をするほうが幸せです。
18 気の短い者はすぐにけんかを始め、
冷静な人はその場をうまく収めます。
19 怠け者は年中問題をかかえ込み、
誠実な人は平和な一生を送ります。
20 分別がある息子は父親を喜ばせ、
反抗的な息子は母親を悲しませます。
21 愚かなことをして喜ぶのは、
何かが間違っている証拠です。
分別の備わった人は正しい道を踏みはずしません。
22 良い助言をくれる人が少ないと計画は失敗し、
多いと成功します。
23 良い助言は喜びをもたらし、
時宜にかなったことばは、
いかにすばらしいものか。
24 神を恐れる人の道は天国へ上る道。
地獄からはどんどん遠ざかります。
25 主は高慢な者を破産させ、
未亡人を心に留めます。
26 主は悪者の計画を憎み、
親切なことばを喜びます。
27 不正を働いて得た金は家族みんなを不幸にし、
わいろを憎むことは幸福をもたらします。
28 正しい人はよく考えてから話し、
悪者は見境なく悪いことばを吐き出します。
29 主は悪者とは距離を置き、
正しい人の祈りを聞きます。
30 生き生きした目の輝きと良い知らせは、
人を喜ばせ、力づけます。
31-32 有益な批判を取り入れるのは賢い人です。
批判を拒絶すれば自分をだめにします。
33 主を恐れ、謙遜に生きる人は知恵を身につけ、
人の称賛を得ます。
16 人は計画を立てますが、
その結果は主の手の中にあります。
2 人はいつも自分が正しいと思います。
しかし、主もそう思っているでしょうか。
3 自分でしようとしていることを主にゆだねなさい。
そうすればうまくいきます。
4 主はすべてのものを目的をもって造りました。
悪者でさえ、罰するために造られたのです。
5 主は高慢な人をきらいます。
そういう人は必ず罰せられます。
6 思いやりと真心があれば罪は除かれ、
主を恐れる気持ちがあれば悪に手を染めません。
7 主を喜ばせようとすれば、
その人の最大の敵も、主が味方に変えてくれます。
8 人をだまして大もうけするより、
わずかずつでも正直にかせぐほうがましです。
9 人は心に計画を立てます。
しかし、それを確かなものにするのは神です。
10 神は、王が正しく裁けるように助けるので、
王は間違ったことを言ってはいけません。
11 正直に商売すること、
それが主の決めた鉄則です。
12 王が悪を行うのは恐ろしいことです。
正しく治めてこそ、その地位は長続きするのです。
13 国民が正しく生きることは
王の喜びです。
14 王を怒らせるのは死刑を宣告されたようなもので、
知恵のある人は王の怒りをうまくなだめます。
15 王を喜ばせる者は目をかけられます。
16 知恵は金にまさり、
すぐれた理解力は銀にまさります。
17 神を恐れる人は悪を行いません。
その道を歩む者は安全です。
18 プライドが高すぎると身を滅ぼし、
高慢は失敗を招きます。
19 金持ちで高慢な人より、
貧しくても謙遜な人のほうが幸せです。
20 神のみことばを聞く人は祝福されます。
主に信頼する人は幸せです。
21 知恵のある人は聡明な人と呼ばれ、
人に好かれる最高の教師です。
22 知恵のある人は生きる喜びにあふれ、
愚か者は愚かさのために苦しみます。
23 知恵のある人のことばは的確で
説得力があります。
24 親切なことばははちみつのように甘く、
人々を元気づけます。
25 広くて歩きやすい道は正しい道に見えます。
しかし、その終点は死です。
26 食べるために働く気を起こさせるなら、
ひもじさも役に立ちます。
27 怠け者の手は悪魔の手、
その口は悪魔の口です。
28 悪人は争いを起こし、
陰口を言う者は親友が離れていきます。
29 悪者は仲間を作るのが大好きで、
人を罪に誘い込みます。
30 悪者は心の中で悪いことを企み、
口をすぼめてうかがっています。
31 白髪は光栄の冠、
神に従う人の中に多く見いだされます。
32 英雄よりも温和な者のほうがすぐれ、
軍隊を動かす指揮官よりも
自分を制する者のほうに力があります。
33 人はくじを引きますが、
その結果を決めるのは主です。
17 ごちそうがありながら毎日争いごとがある家より、
たった一切れのパンを
仲良く食べる家のほうが幸せです。
2 賢い使用人は、主人の恥知らずの息子を監督し、
財産の分け前をもらいます。
3 銀や金は火で精錬しますが、
人の心をきよめるのは主です。
4 悪人は悪人同士でつき合い、
うそつきはうそつき同士でつき合います。
5 貧しい人をさげすむのは、
その人を造った神をさげすむのと同じです。
神は人の不幸を喜ぶ者を罰します。
6 孫は老人の無上の栄誉、
子どもの栄誉は彼らの父です。
7 神に背く者が真実を言ったり、
王がうそをついたりすることはめったにありません。
8 わいろには魔力があり、
だれが使っても効果があります。
9 愛のある人は人の誤りを水に流し、
いつまでもこだわる者は親友までも失います。
10 理解力ある人は一度しかれば十分です。
それは、聞き分けのない者の背を
百ぺんむち打つよりも効き目があります。
11 悪者は何でも逆らって生きるので、
きびしい罰を受けます。
12 愚かなことにふける愚か者に会うより、
子を奪われた雌熊に会うほうがよほど安全です。
13 よくしてもらいながら、
その好意を裏切る者はのろわれます。
14 いったん火のついた争いごとは、
なかなか収まりません。
だから、初めから争いはしないことです。
15 間違いを正しいと言い、
正しいことを間違いだと言う者は、主に憎まれます。
16 真理を学ぶ気がなければ、
いくら授業料を払っても意味がありません。
17 真の友は決して裏切りません。
兄弟は苦しみに会ったときに
助け合うためにいるのです。
18 思慮の足りない者は気安く保証人になり、
その人の借金の責任を負います。
19 罪人は争いが大好きで、
高ぶる者は問題を探し求めます。
20 悪人はだれにでも疑いの目を向け、
いつも災いに陥ります。
21 反抗する者の父親には、
生きる楽しみがありません。
22 心が陽気になれば体も健康になり、
気がふさげば病気になります。
23 買収されて正義を曲げるのはよくありません。
24 分別のある人は知恵から目を離さず、
愚か者は遠くをぼんやり眺めています。
25 反抗的な子は親泣かせです。
26 正しい人を正しさゆえに罰金を科し、
高潔な人を正直さゆえに罰するのは、
なんと愚かなことでしょう。
27-28 賢い人は無口で、すぐに怒ったりしません。
だから、愚かな人も黙っていれば賢く見え、
くちびるを閉じていれば得をします。
18 自分のことしか考えない者は、
あらゆる規則に盾をつき、
自分のやり方を押し通します。
2 神に背く者はただ大声で叫びたいだけで、
事実はどうでもよいのです。
3 悪いことをすれば必ず恥をかきます。
4 知恵のある人は、
深い流れのように味わいのあることを言います。
5 裁判官が悪者をかばい、
無実の者を罰するのはよくありません。
6-7 愚か者はすぐにけんかをします。
愚か者の口は破滅のもとで、
いつも危ない橋を渡ります。
8 陰口はよだれの出そうなごちそうのように、
大いに食欲をそそります。
9 怠け者は破壊する者の兄弟です。
10 主は絶対安全なとりで、
正しい人はその中に逃げ込みます。
11 金持ちは浅はかにも、
「富がすべて。富さえあれば絶対安全だ」と思っています。
12 高慢になると身を滅ぼし、
謙遜になると人から称賛されます。
13 よく聞かないで早合点すると、恥をかきます。
14 心がしっかりしていれば病気にも負けません。
しかし、心が失せたら望みはありません。
15 知識のある人はいつも、
新しいことを知ろうと努力します。
16 贈り物には不思議な力があります。
地位ある人の前に彼を導きます。
17 だれの話でも、他の人が裏を明かして、
全貌がわかるまではもっともらしく思えます。
18 いくら言い争っても解決しないときは、
くじで決めなさい。
そうすれば丸く収まります。
19 堅固な城を攻め落とすより、
けんかした友人と仲直りするほうが大変です。
怒った相手は、頑としてあなたを受けつけません。
20 忠告するのが上手な人は、
ごちそうをたらふく食べたときのような
満足感をいつも味わいます。
21 おしゃべり好きは、
おしゃべりの後始末をさせられます。
うっかり間違ったことを言って
死ぬ場合もあるのです。
22 良い妻を見つける人は幸せ者です。
良い妻は神からのすばらしい贈り物です。
23 貧しい人は拝むようにして頼み、
金持ちは相手を軽蔑しきって答えます。
24 友人のふりをする「友人」もいれば、
実の兄弟より親しい友人もいます。
19 人をだまして金持ちになるより、
貧しくても正直に生きるほうが幸せです。
2 よく調べもせずに突っ走るのは、
失敗のもとです。
3 人は自分の不注意でチャンスを逃しては、
それを主のせいにします。
4 金持ちには友がたくさんできますが、
貧しい人にはだれも寄りつきません。
5 偽証すれば罰せられ、
うそをつけば罰を免れません。
6 気前のいい人は大ぜいの人に好かれ、
だれとでも友になります。
7 貧しいと、
友ばかりか兄弟にもそっぽを向かれます。
どんなに呼んでも、去った人は戻りません。
8 知恵のある人は、
自分の一番大事な仕事を愛して成功します。
9 偽証すれば罰せられ、
うそをつけば捕まります。
10 愚か者が成功し、
使用人が主人を支配するのはふさわしくありません。
11 利口な人は侮辱されても、
忍耐を働かせて信用を得ます。
12 王の怒りはライオンのうなり声のように恐ろしく、
優しいことばは草に降りる露のように快いものです。
13 不従順な子は、
父にとってわずらわしい存在です。
文句ばかり言う妻は、
したたり続ける雨もりのようにやっかいです。
14 家や財産なら父親でも息子に残すことができます。
賢い妻は、主に与えていただくしかありません。
15 怠けて眠りこけてばかりいると、
そのうち飢えることになります。
16 いのちが惜しければ命令を守りなさい。
命令を無視する者は死にます。
17 貧しい人に手を差し伸べるのは、
主に貸すのと同じです。
あとで主が報いてくれます。
18 まだ望みのあるうちに子どもを懲らしめなさい。
放っておいて、その一生を台なしにしてはいけません。
19 短気な者が失敗したら、自分で後始末をさせなさい。
一度でも助けてやると、くり返すようになります。
20 忠告はできるだけ聞いて、賢く生きなさい。
21 人はたくさんの計画を立てますが、
主の計画だけが成るのです。
22 親切な人はだれにも好かれます。
貧しくても、うそつきよりは良いのです。
23 主を恐れることは、幸せで安全な生活のかぎです。
24 目の前に食べ物があるのに、
口に入れようともしない怠け者がいます。
25 人をさげすむ者を罰すれば見せしめになり、
知恵のある人をしかると、ますます賢くなります。
26 親に乱暴する者は辱めを受けます。
27 間違っていると思う教えを聞くのはやめなさい。
28 偽りの証人は正しい裁判を侮り、
こりずにまた罪を犯します。
29 さばきをさげすんで守らない者は、
きびしく罰せられます。
20 酒を飲むと気が大きくなり、
酔っぱらってけんかになります。
酒に飲まれて失敗する者は愚か者です。
2 王が怒るのは、ライオンがほえるようなものです。
王の怒りを買うといのちが危うくなります。
3 争いを避けるのは名誉なことです。
けんか好きなのは愚か者だけです。
4 冬のうちに耕しておかないと、
刈り入れ時になっても収穫は望めません。
5 人が心の中で考えていることを、
知恵のある人はうまく引き出して役立てます。
6 人はだれでも、自分を頼りになる友だと言いますが、
それがほんとうかどうかはわかりません。
7 子どもにとって一番の遺産は、
正直に生きることを教わることです。
8 裁判の席につく王は、あらゆる証拠を注意深く調べ、
ほんとうのこととうそとを見分けます。
9 「心を入れ替えたから、もう潔白だ」と、
だれが言えるでしょう。
10 神はごまかしやうそをきらいます。
11 小さな子どもでも、
行いが正しいかどうかを見れば性格がわかります。
12 目が見え、耳が聞こえるなら、
目と耳を与えてくれた神に感謝しなさい。
13 眠ってばかりいると貧しくなります。
目を覚まし、力いっぱい働けば、
食べるに事欠きません。
14 買手は、「こんな物どこがいいんだ」と言って値切りますが、
買ってしまうと、良いものを買ったと自慢します。
15 金や宝石を持っていることより、
思慮のあるほうが、ずっとすばらしいことです。
16 見ず知らずの人に金を貸すと、
それきりになるおそれがあります。
17 人をだまして喜んでいる人がいます。
しかし、だまし取った金で買ったパンは、
口の中でじゃりに変わるのです。
18 計画を立てるときは人の意見をよく聞き、
戦いを始めるのはみなが賛成してからにしなさい。
19 おしゃべり好きにうっかり秘密をもらすと、
世界中に喧伝されます。
20 親をのろう者は死ななければなりません。
21 思わぬ大金が転がり込むと、
かえって不幸になることがあります。
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