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Bible in 90 Days

An intensive Bible reading plan that walks through the entire Bible in 90 days.
Duration: 88 days
Japanese Living Bible (JLB)
Version
詩篇 25:1-45:14

25 ああ主よ、あなたに祈ります。
主よ。あなたに信頼している私に、
恥をかかせないでください。
敵が有利に立ち回り、勝ち誇ったりしませんように。
神を信じる者は誰ひとり、
信仰のために恥をかくことはありません。
しかし、罪のない者を傷つける者はみな、
身をもって手痛い敗北を経験します。
ああ主よ、進むべき道を教えてください。
正しい小道を示してください。
私を導き、教えてください。
主は救いをお与えになる神だからです。
主以外に望みはありません。
6-7 若いころの罪は忘れてください。
ああ主よ。あわれみと赦しの目で、
永遠の愛と恵みの目で、私を見てください。

主は正しい方で、迷い出た人に、
喜んで正しい道を教えてくださいます。
謙遜になって主のもとに帰る人に、
主は最良の道を教えてくださいます。
10 主に従って歩むとき、
その道は、どこでも、
主のいつくしみと真実の香りが漂っています。
11 しかし、主よ。
私はなんと数多くの罪を犯していることでしょう。
ああどうか、御名のために私をお赦しください。
12 主を恐れる人はどこにいますか。
主はその人に、
最善のものを選ぶ秘訣を教えてくださいます。
13 その人は神の祝福の中に住み、
子孫は地を受け継ぎます。
14 神との親密な関係は、
主を敬う者にしか持つことはできません。
神はそのような人とだけ、
秘密の約束をかわされます。

15 私の目はいつも助けを求めて、主に向いています。
私を救い出せるのは、主おひとりだからです。
16 主よ、早くおいでになって、
あわれみを示してください。
私はすっかり打ちひしがれ、
手も足も出せずに悩んでいます。
17 かかえている問題は、
だんだん手に負えなくなるのです。
ああ、すべての苦しみから引き離してください。
18 この悲しみに目を留め、この痛みを感じ取り、
この罪をお赦しください。
19 私にはなんと敵が多く、
どれほど彼らに憎まれているかをごらんください。
20 お救いください。
このいのちを敵の手中から奪い返してください。
ああ、主に信頼したことがむだだったなどと、
決して言われないようにしてください。
21 神を敬う心と誠実さで、私が守られますように。
あなたが私を守り、
22 また、イスラエルを、あらゆる苦しみから
解放してくださることを信じます。

26 私に対する告発をすべて却下してください、主よ。
私はいつもおきてを守ろうと心がけ、
迷うことなく主に信頼してきましたから。
きびしく調べて、お確かめください。
ああ主よ、動機も愛情も探ってください。
私は、主の恵み深さと真実を
理想として歩んできました。

私は、裏表のあるずるい人間とはつき合いません。
彼らは不誠実で、偽善的です。
私は、罪人のたまり場を嫌悪します。
そこに出入りしません。
私は手を洗って身の潔白を証明し、
それから祭壇に行き、
感謝の歌を歌い、主の奇跡を人々に語り聞かせます。
主よ。私はあなたの家を愛しています。
光り輝くその宮を。
主ご自身から照り渡る、
目もくらむばかりの輝きに満ちた宮を。
9-10 どうか、私を低俗な罪人たちと
いっしょにしないでください。
また、罪もない者を罠にかけ、
わいろを取る連中といっしょにしないでください。
11 私はそんな人間ではありません。
ああ主よ。正しいことだけを行うために、
狭くてまっすぐな道を歩もうとしてきたのです。
どうか、私をあわれんでお救いください。
12 主は、私がつまずいたり、倒れたりしないよう
守ってくださるので、
私は人々の前で、主をほめたたえます。

27 主は私の光、また救いです。
だれを恐れる必要がありましょう。
私を亡き者にしようと襲いかかる悪者は、
つまずき倒れます。
たとえ大軍が押し寄せようとも、恐れません。
必ず神が救ってくださると信じているからです。
私が神にお願いすることは、ただ一つです。
私の求めてやまないものとは、
主の宮で黙想にふけり、
いのちある限り主の前で暮らすこと、
比べようもない、主の麗しさと完全と栄光とを
喜ぶ特権です。
悩みの日に、私は宮へ出かけます。
主は私をかくまってくださり、
高い岩の上に座らせて、
敵が手出しできないようにしてくださいます。
そのとき、私は主に供え物をささげ、
大喜びで賛美の歌を歌います。

私の訴えに耳を傾けてください。
主よ。あわれんで、お助けください。
「ここに来なさい。話をしよう。」
この御声を、私の心は聞きました。
そして、こう答えます。
「主よ、参ります。」
どうか、お隠れにならないでください。
私は、あなたを見つけ出そうとしているのです。
怒って、召使の私を退けないでください。
かつてあなたは、私が試練に会うたびに
助けてくださったではありませんか。
私を見放さないでください。
ああ救いの神よ、見捨てないでください。
10 たとえ、父や母が私を勘当しても、
主は迎え入れて、慰めてくださるはずです。
11 ああ主よ。どうすべきか、はっきりと教えてください。
敵が手ぐすねひいて待ちかまえているのです。
12 どうか、敵に捕まったりしませんように。
私が彼らの手中に陥ることがありませんように。
身に覚えのないことを、彼らは告発するのです。
そして、いつも残忍な仕打ちを企んでいます。
13 主は、今度もきっと救い出してくださいます。
人々が生きているこの地上で、
再び主のあわれみを見ることができますように。
14 いらだってはいけません。主を待ち望みなさい。
主は必ず来てくださり、あなたを救ってくださいます。
勇気を出しなさい。主を待ち望みなさい。
主はきっとあなたを救ってくださいます。

28 ああ主よ、どうかお助けください。
あなたは安全を守る私の岩です。
あなたに顔をそむけられたら、
いっさいをあきらめ、死ぬしかありません。
主よ。私は両手を差し伸べ、
主が助けてくださることをひたすら願っているのです。
どうか、私の叫びを聞いてください。
隣人に愛想をふりまきながら、
心の中ではひそかに相手を殺そうと企む
悪者どもといっしょに、私を罰しないでください。
彼らに見合う罰が下りますように。
その悪事の大きさにしたがって罰を重くし、
すべてのしわざに報いてください。
彼らは神のことになど無関心で、
神が何をなさろうとおかまいなしです。
ですから、古い建物のように神の手で取りこわされ、
二度と建て直されません。

訴えを取り上げてくださった主をほめたたえます。
主は私の力、あらゆる危険から身を守る盾です。
私の信頼に答えて、神は助けてくださいました。
心にわき上がる喜びは、賛美の歌となってあふれます。
神はご自分の民を守り、
油を注がれた王に勝利をもたらしてくださいます。
主よ、あなたの民を守ってください。
主に選ばれた者を守り、祝福してください。
羊飼いとなって、いつまでも彼らを
抱きかかえて運んでください。

29 御使いたちは主をほめたたえなさい。
主の栄光と力をほめたたえなさい。
まぶしいばかりの御名の栄光を覚えて、
主をほめたたえなさい。
きよい衣を着て主の前に出なさい。

主の御声は雲間から響きます。
栄光の神は大空に雷鳴をとどろかせます。
主の声は力強く、威厳に満ちています。
5-6 主の声は杉の木をなぎ倒し、
レバノンの巨木を引き裂きます。
また、レバノン山とシルヨン山を揺り動かし、
子牛のように跳びはねさせます。
主の声は、いなずまを光らせ、とどろき渡ります。
砂漠にこだまし、カデシュの荒野を揺るがします。
そして巨大な樫の木を倒します。
また、大風を巻き起こして森を激しくゆさぶり、
丸裸にします。
しかし神の宮では、
「栄光あれ。神に栄光あれ」と、
すべてのものがほめたたえる声がするのです。

10 大洪水をもたらして、
全宇宙の支配者であることを示された主は、
引き続きその力を顕示しておられます。
11 主はご自分の民に力を与え、
平安をもたらし、祝福を与えてくださいます。

30 私は主をほめたたえます。
神は私を敵の手から助け出し、
敵が勝ち誇るのをお許しにならなかったからです。
ああ主よ。主は私の願いを聞き入れて、
元の健康な体に戻してくださいました。
墓の入口から、連れ戻してくださいました。
おかげで、こうして生きることができます。

主を信じる人よ。主を賛美し、
主のきよい御名に感謝しなさい。
主の怒りはつかの間ですが、
その恵みは生きる限り続きます。
たとえ、夜通し泣き明かすことがあっても、
朝には喜びが訪れます。
6-7 順境の日に、私は言いました。
「いつまでも今のままだ。
だれも私のじゃまはできない。
主が恵んでくださって、
私をびくともしない山のようにしてくださった。」
ところが、神は顔をそむけて、
祝福の川をからしたのです。
たちまち私は意気消沈し、恐怖におびえました。
ああ主よ。私は大声でお願いしました。
「主よ、私を殺したって、一文の得にもなりません。
生きていてこそ、友人の前で
あなたをたたえることができるのです。
墓に埋められたら、どうしてあなたの真実を
世間に知らせることができましょう。
10 ああ主よ、どうか私をあわれみ、助けてください。」
11 すると、神は嘆きを喜びに変え、喪服を脱がせて、
きらびやかな晴れ着を着せてくださいました。
12 墓に埋められることなく、
神に喜ばしい賛美の歌声を上げるためです。
ああ神、主よ。
私はいつまでもこの感謝の気持ちを忘れません。

31 主よ。あなただけが頼りです。
どうか敵の横暴から私を守ってください。
いつも正しいことをなさる神よ、
どうか助け出してください。
私が泣き叫ぶとき、すぐに答えてください。
祈りをささやくとき、耳を傾けてください。
大きな岩となって、私を敵から守ってください。
あなたこそ私の岩、私のとりでです。
どうかこの窮地から救い出して、
あなたの御名を広く知れ渡らせてください。
敵がしかけた罠から、抜け出させてください。
あなただけが、そうする力をお持ちなのです。
5-6 私はたましいを御手にゆだねます。
ああ、約束を守られる神、主よ。
私を助け出してくださったあなただけを礼拝します。
神はどれほど、偽りの神である偶像を拝む者どもを
おきらいになることでしょう。
あなたの恵み深さを知って、私の顔は喜びに輝きます。
あなたは私の苦悩を知り、
たましいの苦しみを察してくださいました。
私を敵の手に渡さず、
見通しのきく有利な場所へと移してくださいました。

9-10 ああ主よ、
苦しみもだえるこの身をあわれんでください。
泣き疲れて、目も真っ赤です。
嘆き疲れた体は、悲しみのためにやつれ果てています。
私の歳月は縮まり、力尽きてしまいました。
罪のために、体も弱り果て、
嘆きと恥とでうずくまっています。
11 敵だけでなく、
隣人や友人からも悪しざまにののしられます。
彼らは私に会うのもいやだと言わんばかりに、
すれ違いざま、あきらかに顔をそむけます。
12 私はまるで死人のように、壊れたつぼのように、
忘れられています。
13 絶え間なく、
私についてのうそのうわさや中傷が耳に入り、
どちらを向いても、恐怖ばかりです。
敵は私のいのちをつけねらっているのです。
14-15 しかし主よ。
私はあなたに信頼し、こう申し上げました。
「あなただけが私の神です。
私の時はあなたの手の中にあります。
情け容赦なく追い立てる者の手からお助けください。
16 恵みの光で、もう一度このしもべを照らしてください。
限りなく恵み深いお方よ、どうかお救いください。
17 主よ、助けを叫び求める私を放りっぱなしにして、
恥をかかせないでください。
悪者どもこそ、頼みとするものに裏切られて、
恥をかくようにしてください。
その口を封じ、墓に葬ってください。
18 そのとき、正しい者を非難する、
横柄きわまりない者どものくちびるは、
何も言わなくなるのです。」

19 あなたの助けを信じて公言する者を、
あなたはなんと大きな恵みで
包んでくださることでしょう。
信頼と敬愛を失わない者のために、
あなたはすばらしい祝福をたくわえておられます。
20 愛する者たちをあなたの隠れ家にかくまい、
悪だくみをする者の手から守ってください。
21 ああ、恵み深い主よ。
あなたは変わらない愛を示して、
堅固なとりでの壁のように守ってくださいました。
22 私は「主に見捨てられた」と口走りました。
しかしそれは早合点でした。
確かにあなたは、
私の願いを聞き入れてくださったのですから。
23 主の民よ、こぞって主を愛しなさい。
主は忠誠を尽くす人を守り、
ご自身を退ける者には
厳しい罰をお下しになるからです。
24 さあ、元気を出しなさい。
もし、主に信頼しているなら、
雄々しく立ち上がりなさい。

32 1-2 罪を赦された人は、どれほど幸せなことでしょう。
罪がすっかり消された喜びは、
どれほど大きいことでしょう。
罪を告白し、その記録を消し去ってもらった人は、
どれほど解放感を味わうことでしょう。

私には、罪を認めたくない時がありました。
しかし、私はかえってみじめになり、
くる日もくる日も挫折感にとらわれて過ごしました。
神の御手が、いつも重くのしかかっていました。
私の力は、強烈な日ざしの照りつける
水たまりのように干上がりました。
とうとう私は、自分の罪を
神の前にさらけ出さざるをえませんでした。
「何もかも主にお話ししよう」と決心したのです。
すると、あなたは赦してくださいました。
私の罪は跡形もなく消えたのです。
私は神を信じる人々に、
自分の罪に気づいたら、まだ赦される間に
神に告白しなさいと、大声で忠告します。
そうすれば、その人はさばきを免れるのです。

この人生に、どんな嵐が吹き寄せようと、
私は神のもとに避難します。
そこでは勝利の歌が響き、
苦しみに巻き込まれることがないからです。
主はこう言われます。
わたしはあなたを教え、最善の人生へと導こう。
助言を与えて、一歩一歩を見守ろう。
くつわをはめなければ言うことを聞かない、
馬やらばのようになってはいけない。
10 悪者どもは次々と悲しみに見舞われますが、
主に信頼する人は無限の愛に包まれます。
11 ですから、神のものとなっている人々は喜びなさい。
神に従おうとする人々は、
喜びの声を上げなさい。

33 神を敬う人々の喜びが、
賛美の声となってわき上がりますように。
主をほめたたえるのは良いことです。
竪琴と十弦の琴で、
喜びにあふれる賛美の調べをかなでなさい。
新しい賛美歌を作り、巧みにハープをかき鳴らして、
喜びの歌を歌いなさい。

主のことばには偽りがなく、
その行為にも裏切りは決してありません。
主はすべて正しいこと、良いことを愛しておられ、
地上はその優しい愛で潤っています。
あの星をちりばめた天空も、
主のおことばひとつで造られました。
神様は海を造り、水を注がれました。
全世界の人は、老いも若きも、男も女も、
恐れかしこみながら主の前に立ちなさい。
主のおことばで、この世界は始まったからです。
10 主はひと息で、反抗的な国々の策略を吹き消されます。
11 主の計画はいつまでも不滅で、
主のお考えはいつの時代にも揺るぎません。

12 主を信じる民は幸せです。
主から選ばれた民だからです。
13-15 人の心を造られた主は、
天の住まいから全人類を見下ろし、
一人一人の行動をつぶさに眺めておられます。
16-17 最強の軍備を誇る軍隊でも、
王を救えるわけではありません。
力だけでは、誰ひとり救うことはできません。
勇ましい軍馬も、勝利を保証してはくれません。
力が救いとはならないのです。
18-19 しかし主の目線は、主を信じて従い、
その変わらない愛に頼る者に注がれます。
ききんのときにも、餓死することはありません。
20 頼ることができるのは主おひとりです。
主が盾となって守ってくださいます。
21 主に信頼する私たちに、喜びがあふれます。
22 主よ、尽きることのない愛で包んでください。
あなただけが望みなのです。

34 何が起ころうと、私は主をほめたたえます。
どんなときにも、主の栄光と恵みを人々に伝えます。
主の温かいご配慮のすべてを誇ります。
失意の中にある人々は気を取り直しなさい。
さあ、共に主をほめたたえ、
その御名をとどろかせましょう。
声の限りに私が呼び求めた時、
主はそれに答えて、
いっさいの恐怖を取り払ってくださいました。
主のなさることを見て、
私以外の人も顔を輝かせました。
もう、その表情は沈んでいません。
大声で叫び求める哀れな者を、
主は苦しみから助け出してくださいました。
主の使いは敬虔な人を守り、
救い出してくれるのです。

さあ、主に信頼しましょう。
そうすれば、どんなに神が恵み深いお方か
知ることができます。
神に信頼する人には恵みが雨のように
降り注ぐことを、
自分で確かめてごらんなさい。
あなたが主のものとなっているのなら、
恐れ敬いなさい。
恐れ敬う者には、必要なものがいっさい与えられます。
10 若く雄々しいライオンも、
時にはひもじさに襲われます。
しかし、主を敬う私たちに、
祝福が足りなくなることなどありません。

11 息子よ、娘よ、私のことばを聞きなさい。
主だけに頼り、
信じて従うことの大切さを教えよう。
12 あなたたちは、
幸せな長い人生を送りたいと願っているのか。
13 それなら、自分のことばに注意をはらいなさい。
どんなことがあっても、うそをつかないことです。
14 罪だと思うものからは、いっさい手を引き、
善を行うことに身を入れなさい。
だれとでも仲良く暮らし、
そのために全力を尽くしなさい。

15 主は正しい生活を送る者をじっと見守り、
その人の願うことを聞き届けてくださいます。
16 しかし主は、悪者どもを地上から抹殺し、
彼らがいたという記憶さえぬぐい去られます。
17 主は正しい人の叫びを聞き、
すべての苦しみから救い出してくださいます。
18 主は心の砕かれた人のそばにおられ、
謙虚に罪を悔いる人を助け出されます。
19 正しいからといって、
すべての苦難を免れるわけではありません。
しかし、主は正しい人をあらゆる苦しみから救い出し、
20 正しい人の骨は一本も折られることがありません。
21 悪者には、災難が降りかかり、
善人を憎む者には、重い刑罰が待っています。
22 しかし、主はご自分のしもべを救い出されるのです。
主のもとに逃げ込む人は、無条件で赦されます。

35 ああ主よ、私に立ち向かう者に立ち向かい、
私を攻撃する者と戦ってください。
よろいをまとい、盾を取り、
私の前に立ちはだかって守ってください。
槍を高く振りかざしてください。
追っ手がすぐそこまで迫っていますから。
決して敵の手に渡しはしないとおっしゃってください。
私のいのちをつけねらう連中をなぎ倒し、
恥を見せてやってください。
主の使いの起こす風で、
彼らをもみがらのように吹き飛ばしてください。
主の使いに追い立てられた者たちの
逃げ道をすべりやすくし、暗闇で閉ざしてください。
彼らは無実の私にぬれぎぬを着せようと、
罠をしかけ、落とし穴を掘ったのですから。
どうか、自らしかけた網にかかり、
たちまち滅んでしまいますように。
しかし、私は、主が助けてくださると信じて
喜んでいます。
10 心の底から、神への賛美が込み上げてきます。
天にも地にも、主のようなお方はありません。
いったいだれが、身寄りのない弱い者を強い者から守り、
貧しい者を強盗から救い出してくれるでしょうか。

11 これらの悪者どもは、宣誓したその舌で
うその証言をします。
身に覚えのないことで私を告訴します。
12 良いことをしてやっても、悪でそれに報いるのです。
私はもう力尽きてくずおれそうです。
13 彼らが病気の時、
私は彼らを治してやってくださいと
神に泣いてすがりました。
そのために食を断ち、ひたすら祈り続けました。
しかし、神はお聞き入れになりませんでした。
14 私はまるで、
親兄弟や友人が危篤ででもあるかのように、
悲しみに暮れました。
15 ところが、いざ私が困難にぶつかると、
彼らは手を打って喜び、
ひとつになって押しかけて来ては、
絶えず中傷するのです。
中には、私の知らない顔もありました。
16 私をのろわせるのに、
町のならず者まで駆り集めていたからです。
17 主よ、いつまで何もせずに、
立ちつくしていらっしゃるのですか。
どうか助け出してください。
若いライオンが牙をむいて、
私のただ一つのいのちをねらっています。
18 お救いください。
そうすれば、私は強い人々の群れをもものともせず、
感謝の祈りをささげます。

19 理由もなく私を憎む者どもに、
勝ち誇らせないでください。
私が倒れるのを見て、彼らが手をたたくなど、
あってよいものでしょうか。
彼らにこそ、死がふさわしいのです。
20 平和や良い行いについては口をつぐむ彼らも、
善良な市民を陥れる悪だくみとなると、
とたんに能弁になります。
21 彼らは、
この私が悪事を働く現場を目撃したと叫びます。
「確かにこの目で、あいつが悪いことをするのを見た」と
はやし立てます。
22 主よ、あなたはすべてをご存じです。
貝のように口をつぐんで、
私を見捨てることがないようにしてください。
23 ああ主よ、今こそこの身の疑いを晴らしてください。
24 正義の神よ、どうか私の無実を宣告してください。
悩む私の姿を見て、
彼らが喜ぶことのないようにしてください。
25 「全く思いどおりに事が運んだ。
ついに、あいつもおしまいだ」と言って、
喜ぶことがないようにしてください。
26 彼らこそ恥を見ますように。
人の苦しみを喜ぶ者こそ、不幸に見舞われ、
すべてを失いますように。
あらゆるものを取り去って、恥をかかせてください。
27 しかし、私の幸せを願ってくれる者には、
大きな喜びをお与えください。
そして、こう叫ばせてください。
「信じる者を喜んで助けてくださる主はすばらしい。」
28 神がどれほど偉大で正しいお方か、
私は会う人ごとに語りましょう。
一日中、神をほめたたえて過ごしましょう。

36 罪は悪者どもの心に巣くい、
いつも悪事へとけしかけます。
彼らには、神を恐れて
悪事から遠ざかろうとする気持ちなどありません。
それどころか、知らないふりをして押し通せば、
どんな不正行為も隠し続けることができ、
捕まることはないと、自分に言い聞かせています。
彼らのことばにはみな裏があり、
一かけらの真実もありません。
知恵や善行とは無縁の連中です。
夜通し悪事を企む彼らには、
悪事から遠ざかろうという気持ちなど、
みじんもないのです。

ああ主よ。あなたの揺るがぬ愛は天のように高く、
あなたの真実は雲にまで達します。
あなたの正義は神の山のように不動で、その判断は、
満ち潮の海のように知恵であふれています。
神は人にも獣にも心をお配りになります。
ああ神よ。
尽きることのない愛を、心から感謝します。
あらゆる人が御翼の陰に身を隠します。
その人々はあなたの祝福を豊かに受けて養われ、
喜びの川の水を心ゆくまで飲ませていただけるのです。
あなたはいのちの泉です。
私たちはあなたの光を反映しているにすぎません。
10 あなたを信じる人々に、
変わらない愛を注いでください。
どうか、お心にかなった生き方をしようとする人々を
お救いください。
11 あの高慢な連中が私を踏みにじるのを、
許さないでください。
私が不正を行う者たちの手で、
もてあそばれることがないようにしてください。
12 ごらんください。
彼らは投げ倒され、二度と立ち上がれません。

37 悪者をうらやんではいけません。
しょせん、草のようにあっという間に枯れ、
消え失せる存在なのですから。
主に信頼して人を思いやり、親切にしなさい。
そうすれば、この地に安住し、
成功を収めることもできます。
主を喜びとしなさい。
主は心の願いをみな、かなえてくださいます。
自分のしようとすることをみな、主にゆだねなさい。
信頼する者を、主は助けてくださいます。
あなたの潔白は、だれの目にも明らかになります。
神は、真昼の太陽のように
まぶしい正義の光をあてて、弁護してくださいます。
すべてを主にゆだねて、安心しなさい。
神が立ち上がるまで、忍耐して待つのです。
悪者どもの繁栄ぶりをねたんではいけません。
怒るのをやめ、憤りを捨てなさい。
くよくよと思い悩んではいけません。
自分に害をもたらすだけです。
悪者は滅ぼされますが、
神に信頼する者には祝福が降り注ぎます。
10 もうしばらくすれば、
見ようとしても、悪者の姿は見つけられなくなります。
11 一方、神の前に謙遜な人は、
ありとあらゆる祝福を受け、
心地よい平安に身をゆだねるのです。
12-13 神は、ご自分を信じる人を陥れようと企む者を
笑われます。
彼らのさばかれる日が近いのをご存じだからです。
14 悪者どもは貧しい者のいのちをつけねらい、
正義の人を殺そうと身構えています。
15 しかし、彼らの剣は自分の心臓を突き刺し、
その武器はみな砕かれます。
16 不正な手段で金持ちになるより、
わずかな持ち物に甘んじて、
神を敬って過ごすほうがまさっています。
17 悪者の腕はへし折られますが、
罪を赦された人は主に守られて暮らせるからです。
18 主は毎日、神を敬う人の善行をごらんになり、
永遠のほうびをお与えになるのです。
19 彼らは逆境のときにも、神に守られています。
ききんの年にも飽き足りることができるのです。
20 しかし、悪者は滅びます。
主に敵対する者は草のようにしおれ、
煙のようにはかないのです。
21 悪者は借りても、返済できません。
しかし、正しい人は施しができるまでになります。
22 主に祝福された人はこの地上を相続しますが、
のろわれた者は滅びます。

23 正しい人は、主の導きに従って歩みます。
主はその一歩一歩をお喜びになるのです。
24 たとえ倒れても、それで終わりではありません。
主がしっかり支えておられるからです。
25 以前は若かった私も、今では年をとりました。
しかしこの間、神がご自身を愛する者を
お見捨てになったり、
神を敬う人の子どもを空腹のまま
放っておかれたりする光景を、
一度も目にしたことはありません。
26 むしろ、神を敬う人は
惜しげもなく人々にふるまい、金を貸しており、
その祝福が子どもにまで及ぶのを見ました。
27 永遠の住まいに行きたいと願うなら、
卑劣な悪の道を捨て、正しい生活を送りなさい。
28 主は正義と公平を愛されるからです。
神はご自分の民を決してお見捨てになりません。
その人々は永遠に安全を保証されているのです。
反対に、悪の道を慕う者は滅びます。
29 神を敬う人はこの地に植えられて根を張り、
永遠に住むのです。
30-31 神を敬う人は正しく公平で、
善悪をわきまえているため、
すぐれた相談役を務めます。
32 悪者どもは神を敬う人をつけねらい、
何とか訴える口実を見つけ、
死罪に追い込もうと目を光らせます。
33 しかし、悪者どもの思いどおりになるのを、
主が見過ごされるはずがありません。
神を敬う人は、
法廷に引き出されるようなことがあっても、
有罪の判決を受けることはありません。
34 主が立ち上がってくださる時を、
じっと忍耐して待ちなさい。
そして、神の道をしっかり歩んで行くのです。
やがて、神が祝福をあふれるばかりに注ぎ、
あなたの名声を高めてくださる時がきます。
しかも、あなたは悪者が滅ぼされるのを
目の当たりにするのです。
35-36 この光景は私自身も目にしました。
そびえ立つレバノン杉のように、
おごり高ぶった悪者が、
次の瞬間には影も形もなくなっていたのです。
ひとみをこらして捜しましたが、
その姿は消え失せていました。
37 それに引き替え、正しい人はどうでしょう。
非の打ちどころもなく高潔で、
平和を愛するその人の未来は美しく輝いています。
すばらしい晩年が待っているのです。
38 しかし、悪者は滅ぼされ、子孫は根絶やしにされます。
39 神を敬う人は救われます。
苦しみのとき、主は救いとなり、
とりでとなってくださるのです。
40 主は、ご自分に頼る者を助け、
悪者の策略から守ってくださいます。

38 ああ主よ、お怒りのままに私を罰しないでください。
あなたの矢は深く突き刺さり、
私は容赦なく打たれて、圧倒されました。
3-4 御怒りにふれて病気となり、
罪のために健康を害したのです。
罪は洪水のように頭上を越えました。
もう、自分では負いきれない重荷です。
5-6 傷口はただれ、うみがあふれています。
罪の重さに、身をかがめて苦しみもだえています。
昼も夜も苦痛に満ち、
腰は焼けつくように痛く、
全身が病み疲れているのです。
私は精根尽き果て、絶望してうめくのみです。
主よ。
私がどれほど健康な体に戻りたいと思っているか、
あなたはご存じです。
私のため息は一つ残らずお耳に達したはずです。
10 動悸は激しく、体力は消耗し、
目も見えなくなりつつあります。
11 愛する者や友人たちは、
私の病気を怖がって近寄ってくれず、
家族の者さえ遠巻きにしています。
12 敵は、このいのちをつけねらい、
目覚めている間中、策略を練っているのです。
13-14 しかし私は、
彼らが脅す声を聞かないようにしています。
口がきけない人のように、黙りこんでいます。
15 主に望みを託しているからです。
ああ主よ、早く来て、私を守ってください。
16 それ見ろと言わんばかりに、失意の私を眺める
あの高慢な者どもにとどめを刺してください。
17 いつまで私は危険な崖っぷちに
立っていなければならないのでしょう。
悲しみの原因である罪が、
四六時中、私を見すえています。
18 私は罪を告白します。
どうか、今までの行いを赦してください。
19 しかし、敵は私を憎み、激しく苦しめます。
私には少しも身に覚えがありませんのに。
20 あの者どもは悪をもって善に報い、
正義を掲げる私を憎むのです。
21 ああ主よ、私を置き去りにしないでください。
22 私を救ってくださる主よ、
急いで来てお助けください。

39 私は自分に言い聞かせました。
「不平を言うのはやめよう。
特に、神を信じない者たちがそばにいる間は。」
2-3 ところが、おし黙っている私の心の中では、
すさまじい暴風が吹き荒れているのです。
思いにふければふけるほど、
体の中で火が燃え上がります。
私はたまりかねて口を開き、
神にとりすがりました。
主よ、地上で生きる年月などわずかであることを
私にわからせてください。
ここにいるのもあとほんの少しだと、
思い知らせてください。
5-6 残りの生涯は手の幅ほどもありません。
私の一生など、神から見れば
ただの一瞬にすぎません。
人は、なんとおごり高ぶることでしょう。
人のいのちは息のようにはかないものです。
しかも、どんなにあくせくしようと、
何一つ残せるわけではありません。
他人に渡すために、富を築くようなものです。
神よ。私はあなたにだけ望みをかけているのです。
私が罪に負けないように助けてください。
そうでないと、愚かな者どもまでが、
私をさげすみますから。
主よ。もう私は何も申し上げません。
不平がましいことなどひと言も口にしません。
罰をお下しになるのはあなたですから。
10 主よ、これ以上、私を打たないでください。
おかげで私は、息も絶え絶えです。
11 ひとたびあなたから罪を罰せられれば、
だれでも倒れてしまいます。
人は、虫に食われた衣類のようにもろく、
霧のようにはかないものですから。
12 ああ主よ、私の祈りを聞いてください。
この涙ながらの訴えに耳を貸してください。
私の涙などそ知らぬ顔で傍観しないでください。
私はあなたに招かれた客ではありませんか。
先祖同様、この地上を仮の宿とする旅人なのです。
13 どうかこのいのちをお助けください。
死ぬ前にもう一度、元気になりたいのです。
喜びに満たされたいのです。

40 私は、ただひたすら主の助けを待ち望みました。
すると、その願いは聞かれたのです。
あなたは絶望の穴から、
どろどろのぬかるみから引き上げて、
踏み固めた道に下ろし、
しっかり歩けるようにしてくださいました。
主は私の口に、
新しい賛美の歌を授けてくださいました。
私があなたに、どれほどすばらしいことを
していただいたかを知って、
大ぜいの人が敬虔な心で神を敬い、
信頼するようになるでしょう。
おごり高ぶり、偶像を拝む者には頼らず、
主だけを頼りとする人には、豊かに祝福が注がれます。
ああ、神である主よ。
あなたは何度も大きな奇跡を見せてくださり、
いつも私たちのことを心に留めてくださっています。
ほかのだれに、こんなすばらしいことができるでしょう。
だれも比べものにはなりません。
あなたのすばらしいみわざは、
どんなに時間をかけても語り尽くせないのです。

あなたが真に望んでおられるものは、
いけにえや供え物ではありません。
完全に焼き尽くすいけにえが、
あなたを特別喜ばせるわけではありません。
しかし、生涯を通じてあなたにお仕えしたいという
私の心は、受け入れてくださいました。
そこで、私はこう言いました。
「神よ。いま私は、
預言者が言っていたとおりに参りました。
あなたのおきてを心に刻んでいる私は、
喜んでご意志に従います。」
私は会う人ごとに、
あなたが人の罪を赦してくださるという
うれしい知らせを伝えます。
私が恐れることなくそうしてきたことを、
あなたはよくご存じです。
10 私はこの良い知らせを胸の中にしまい込んだりはせず、
かえって、あなたのいつくしみと真実を
多くの人に伝えて回りました。

11 ああ主よ。
あなたの愛と真実だけが頼りなのですから、
あわれみを出し惜しまないでください。
12 それがなければ、私は滅んでしまいます。
とても手に負えない問題が、山積みなのですから。
そのうえ、数えきれない罪に責め立てられ、
恥じ入るばかりで顔を上げることもできません。
身も心も縮み上がる思いです。
13 お願いです。どうか、早く助けてください。
14-15 いのちをつけねらう者どもをかき乱し、
追い払ってください。
あざける者たちをいやと言うほど痛めつけ、
恥を見させてやってください。
16 しかし、あなたとその救いを慕う人は、
喜びにあふれますように。
そして、常にその口からは、
「主はなんとすばらしいお方でしょう」と
賛美があふれますように。
17 私は貧しくて、困っています。
しかし主は、こんな時こそ
私を心にかけてくださっているのです。
ああ、救い主であられる神よ、
直ちに駆けつけて、救ってください。

41 貧しい者に親切な人は、神から祝福を受けます。
その人が困難に会うとき、
主は助けの手を差し伸べてくださいます。
その人を無事に守って生かし、
人前で面目を施させ、敵を散らしてくださいます。
病気のときは、主ご自身が看護に当たり、
痛みをやわらげ、心配事を取り去ってくださるのです。

私はこう祈りました。
「ああ主よ、私をあわれんで、病気を治してください。
私は罪を洗いざらい告白したのですから。」
ところが敵は、
「さっさと死んで、忘れ去られてしまえばよい」
と言っています。
彼らは、いかにも親しげに病床の私を見舞いますが、
心の中では憎悪をたぎらせ、
私が苦しみの床に伏している姿を見て
ほくそ笑むのです。
一歩外に出ると、大笑いし、あざけり、
私が死んだら何をしようかと、
ひそひそ耳打ちし合っています。
彼らはこう言います。
「どんな病気か知らないが、もうすぐおしまいだ。
二度と起き上がれるものか。」
食事を共にした親友さえ、私を裏切りました。
10 主よ、どうか私を見殺しにしないでください。
あわれんでください。どうか健康な体に戻し、
彼らを見返すことができるようにしてください。

11 あなたは、敵が私に勝ち誇ることを
お許しになりませんでした。
私は自分が神の御目に
かなっていることを知りました。
12 私が正直に生きてきたからこそ、
あなたはこれまで守ってくださったのです。
これから先、いつまでも目をかけてくださいます。
13 イスラエルの神である主をあがめよう。
この方は永遠に生きておられます。
アーメン。アーメン。

42 ああ神よ。鹿が水をあえぎ求めるように、
私はあなたを慕い求めます。
焼けつくような渇きを覚えながら、
私は、生きておられる神を求めています。
どこへ行けば、お目にかかれるのでしょうか。
昼も夜も涙にむせびながら、
神の助けを祈っています。
かたわらでは敵が、
「おまえの神はどこへ行った」とあざけるのです。
4-5 さあ、私のたましいよ、元気を出せ。
あの日のことを思い出すのだ。
まさか忘れてはいないだろう。
あの祭りの日、多くの人の先頭に立って神の宮に上り、
喜びに満たされて賛美の歌を歌ったことを。
どうしてそのように沈み込む必要があるのか。
どうして悲しげにふさぎ込んでいるのか。
神に望みを託すがよい。
そうだ、助けを信じて、
もう一度神をほめたたえよう。

それでもなお、私は気落ちし、ふさぎ込んでいます。
しかし、やがて私は、ヨルダン川が流れ、
ヘルモン山やミツァル山のそびえる美しいこの地に
注がれている、神の恵みを思い巡らします。
神のさかまく大波が私の頭上を越え、
悲しみの洪水が、とどろく大滝のように
降りかかってきます。
しかし主は
日ごとに変わらない愛を注いでくださいます。
私は夜通し賛美の歌を歌い、
このいのちを授けてくださった神に祈りをささげます。
「ああ、岩なる神よ」と、私は叫びます。
「なぜ、私をお見捨てになったのですか。
なぜ、私は敵の攻撃にさらされて、
こんなにも苦しまなければならないのですか。」
10 人のあざけりがこの身を突き刺し、
深い傷を負わせます。
彼らは、「おまえの神はいったいどこへ行った」と
あざ笑います。
11 しかし、私のたましいよ、
気落ちするな。動転するな。
神に期待せよ。
神がすばらしいことをしてくださり、
私はきっと賛嘆の声を上げるのだから。
このお方こそ、私の命綱、私の神。

43 ああ神よ、情け容赦なくだまし取ろうとする
者どもの言いがかりから、守ってください。
あなたは、かけがえのない隠れ家なのです。
どうして、私のことなど知らないかのように
突き放されるのですか。
どうして、私が敵に痛めつけられて
嘆かなければならないのですか。
どうか、あなたの光と真実を送って、
きよいシオンの山にある神の宮へと
私を導くようにしてください。
この上ない喜びにあふれて祭壇の前に立ち、
竪琴をかきならしながら賛美したいのです。
ああ神よ。
私のたましいよ、
どうしてそんなに気落ちしてふさぎ込むのか。
神に何もかも任せなさい。
きっとすばらしい助けの手が差し伸べられ、
感謝の思いに満たされる。
神は再び、私をほほえませてくださる。
このお方こそ、私の神。

44 1-2 ああ神よ。ずっと昔、あなたはすばらしい奇跡を
行われたと聞いています。
私たちの先祖は話してくれました。
あなたがこの地から異教の民を追い出し、
すみずみまでイスラエルの支配を
行き渡らせてくださったいきさつを。
人々は自分の力や腕で
この地を手に入れたのではありません。
全能の神が心にかけ、
力を添えくださったおかげなのです。
私の王、私の神よ。
あなたの民に勝利をもたらしてください。
その力と御名のご威光によらなければ、
敵を踏みにじることはできません。
武器などあてにはなりません。
そんなものが救ってくれると考えるのは、
大きな間違いです。
あなただけが、憎しみのかたまりとなっている敵に
打ち勝つことができるのです。
私はいつも神を誇りました。
神にはどんなに感謝しても、感謝しきれません。

しかし神よ。
あなたは私たちを拒んでおられます。
そのため、私たちは大いに面目を失いました。
これほど悪戦苦闘しておりますのに、
あなたは助けの手を差し伸べてくださいません。
10 それどころか、私たちに対抗しようとさえなさり、
敵の前で痛い目に会わせられました。
敵はこの国を襲い、あちこち略奪して回りました。
11 まるでほふられる羊のように、あなたは私たちを扱い、
国中に散らされました。
12 そして、ほんのわずかの値で売り飛ばされました。
何の値打ちも認めてくださらなかったのです。
13 このひどい仕打ちのおかげで、
私たちは国々の間で笑いものとなり、
さんざんさげすまれました。
14 あなたは「ユダヤ人」ということばを、
国々の間で侮蔑と恥の代名詞となさいました。
15-16 復讐心に燃えた敵は、私たちを常にさげすみ、
あざけり、なじり、のろっています。

17 あれほど主に忠誠を尽くし、
あなたの契約を守ってきたのに、
こんなひどい目に会わされています。
18 私たちの心は、かた時も
あなたから離れたことはありません。
ただの一度も、あなたの道から
それたことなどないのです。
19 もしそんな過失があったのなら、荒野で罰せられても、
暗闇と死の中に放り出されても納得がいきます。
20 もし、私たちが神に背いて偶像を拝んだなら、
あなたの目にも留まるでしょう。
21 神は人の心の中さえお見通しではありませんか。
22 ところが私たちは、あなたにお従いしているばかりに、
常に死の恐怖にとらわれています。
まるでほふり場に引かれて行く羊のようになっています。
23 ああ神よ、目を覚まし、起き上がってください。
まどろまないでください。
いつまでも見捨てておかないでください。
24 どうして顔をそむけ、
この悲しみと苦悩を見て見ぬふりをなさるのですか。
25 私たちは泥の中に転がっています。
26 ああ神よ、早く来て、
変わらない愛で助けてください。

45 私の心は美しい思いであふれています。
さあ、うるわしい詩を王にささげましょう。
またたくまに物語をつづる詩人のように、
ことばがわき上がってくるのです。

あなたはだれより美しい。
あなたのことばは優しさにあふれている。
あなたは永遠に神の祝福に包まれる人。
力強い方よ、
威風堂々として、腰に剣を着けよ。
威厳をまとい、勝ち進め。
真理と謙遜と正義のために、
恐るべきわざがなされるよう、粛清を推し進めよ。
あなたの矢は鋭く、敵の胸に突き刺さる。
敵はあなたの目の前に倒れる。
神の王座は永遠、神の笏は正義。
真実を愛し、悪を憎むあなたに、
神は格別大きな喜びをお授けになった。

あなたの服には
没薬、アロエ、シナモンの芳香がただよいます。
象牙をちりばめた宮殿では、
ここちよい音楽がかなでられています。
諸王の娘があなたに仕える女たちに加わり、
王妃は、オフィル産の最高級の金の飾りを着け、
あなたのかたわらに立っています。

10-11 「娘よ、私の忠告を聞きなさい。
遠い故国の父や母を思って悲しんではいけません。
あなたには王という夫があり、
王はあなたの美しさを喜んでおられます。
主人である王に、うやうやしく仕えなさい。
12 当世で最も金回りのよいツロの人々が、
あなたの歓心を買おうと、
贈り物を山と積んで来るでしょう。」
13 花嫁姿の王女は、金の糸で織った
美しい晴れ着をまとい、自室で控えています。
14 侍女にかしずかれ、しずしずと王の前に出る、
その姿の美しいこと!

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