Bible in 90 Days
ヨブのことば
42 ヨブは主に答えました。
2 「あなたはどんなことでもできるお方で、
だれもあなたの働きを
止めることができないことがわかりました。
3 愚かにもあなたの摂理を否定する者はだれか
とお尋ねですが、それはこの私です。
私は何もわかっていないことを口走り、
及びもつかない不思議を論じていました。
4 『わたしの言うことをよく聞け!
おまえに質問するから、答えられるなら答えてみよ』
と、あなたはおっしゃいました。
5 私には、こう申し上げるほかありません。
『あなたのことはずっと前から聞いていましたが、
今私は、あなたをこの目ではっきり見たのです。
6 私は、つくづく自分がいやになり、
ちりと灰の中で悔い改めます。』」
エピローグ
7 主はヨブに語り終えたのち、テマン人エリファズにこう言いました。「おまえと二人の友人に、私は怒りを燃やしている。おまえたちがわたしについて語ったことは、わたしのしもべヨブのようには正しくなかったからだ。 8 今、若い雄牛七頭と雄羊七頭をヨブのところへ引いて行き、自分たちのために焼き尽くすいけにえとしてささげてもらいなさい。ヨブはおまえたちのために祈るだろう。わたしは彼の祈りを聞き入れる。おまえたちはヨブについて間違ったことを言ったが、わたしはその罪のために、おまえたちを滅ぼすことはしない。」
9 テマン人エリファズ、シュアハ人ビルダデ、それにナアマ人ツォファルは、命じられたとおりにしました。主はヨブの祈りを聞きました。 10 ヨブが友人のために祈ると、主はヨブを、元どおりの裕福で幸せな生活に戻しました。それどころか、前の二倍の物を与えたのです。 11 兄弟姉妹をはじめ、以前の友人たちが一人残らずやって来て、ヨブの家で彼を囲んで食事をしました。悲しみ抜いたヨブをいたわり、主から受けたすべての試練のことでヨブを慰め、めいめい銀や金の指輪を贈りました。
12 ヨブの晩年は、初めよりずっと祝福されました。羊を一万四千頭、らくだを六千頭、千くびきの牛、雌ろば千頭を持つ身となったのです。 13-14 そればかりか、息子を七人、娘を三人も授かりました。娘の名は、エミマ、ケツィア、ケレン・ハプクです。 15 ヨブの娘たちほど美しい女性は、どこにもいませんでした。ヨブは、息子たちだけでなく娘たちにも、遺産を分け与えました。 16 そののち、ヨブは百四十年生き長らえ、孫も曾孫も見ることができました。 17 こうしてヨブは十分に年老いるまで生き、幸いな人生を終えたのでした。
1 なんと幸いでしょう。
悪者のたくらみに耳を貸したり、
罪人といっしょになって
神のことをさげすんだりしない人は。
2 その人は、
主がお望みになることを何でも喜んで行い、
いつも、主の教えを思い巡らしては、
もっと主のみそばを歩もうと考えます。
3 その人は、川のほとりに植えられた、
季節が来ると甘い実をつける木のようです。
その葉は決して枯れず、
その人のすることは、みな栄えます。
4 しかし罪人には、逆の運命が待っています。
彼らは風に吹き飛ばされるもみがらのようで、
5 神のさばきにたえず、
神に従う人とともに立つことはできません。
6 主はご自分に従う人の行く道を、
守ってくださいますが、
神に背く者の行き着く先は滅びです。
2 主に向かって怒り狂うとは、
なんと愚かな国々でしょう。
神を出し抜こうとするとは、
なんと身のほど知らずな人々でしょう。
2 地上の王たちが相集い、
主と、主に油注がれた者への反逆をもくろんでいます。
3 彼らは言います。
「さあ、神の鎖を断ち切ろう。
神から解放されようではないか。」
4 天におられる神は、
彼らのむなしい計画を聞いて笑います。
5 それから、激しい怒りを燃やしてしかりつけ、
彼らを恐れおののかせます。
6 主は言われます。
「これがわたしの選んだ王だ。
わたしは彼を、わたしの聖なる都エルサレムで即位させた。」
7 選ばれた方が答えます。
「主の永遠の目的を知らせましょう。
主は私に、『わが子よ、今日はあなたの戴冠式だ。
今、わたしはあなたに、子にふさわしい栄光を与える』
と告げられました。」
8 「わたしに願い求めよ。
そうすれば、世界のすべての国を授けよう。
9 国々を鉄の杖で治め、
粘土のつぼのように砕くがよい。」
10 ああ、この世の王、支配者たちよ。
手遅れにならないうちに聞きなさい。
11 敬虔な恐れを抱いて主に仕え、
おののきをもって喜びなさい。
12 神のひとり子の前にひれ伏し、
その足に口づけしなさい。
主の怒りにふれて、滅ぼされてしまう前に。
私はあなたに警告しておきます。
主の怒りがまもなく燃え上がろうとしています。
主に信頼する人は、なんと幸いでしょう。
ダビデが王子アブシャロムに追われて逃げた時の賛歌。
3 ああ主よ。
どうして、こんなに多くの者が私に逆らうのでしょう。
どうして、こんなに多くの者から
いのちを狙われるのですか。
右も左も敵ばかりです。
2 神が私をお助けになるはずはないと、
だれもが口をそろえて言います。
3 しかし、主は私の盾、私の栄光、
ただ一つの望みです。
主だけが、恥辱にまみれてうなだれている私の頭を、
高く持ち上げてくださいます。
4 私が大声で叫ぶと、
主はエルサレムの神殿から答えてくださいました。
5 私は安心して横になり、ぐっすりと眠りました。
主が守ってくださったからです。
6 たとえ何万の敵に包囲されても、私は恐れません。
7 私は主を呼び求めます。
「主よ、立ち上がってください。
神よ、お救いください。」
すると、主は敵の顔を平手打ちして侮辱し、
彼らの歯を打ち砕きます。
8 救いは神から来ます。
神はご自分の民に、
なんと大きな喜びをお与えになることでしょう。
4 ああ神よ。
あなたは私を、御目にかなった完全な者だと
言ってくださいました。
私が苦しんでいるとき、
いつも気にかけてくださいました。
今また、私はあなたを呼び求めます。
どうか答えてください。
私をあわれみ、私の祈りを聞いてください。
2 主は問われます。
「人の子らよ、こんな空しい偶像を拝んで、
いつまでわたしの栄光をはずかしめるのか。
偶像が神であるはずなどないのに。」
3 人の子らよ、よく心に留めておきなさい。
主は救われた人々を、ご自分のためにえり分けました。
だから、私の声に耳を傾けて、
答えてくださるのです。
4 恐れかしこんで、主の前に立ちなさい。
主に対して罪を犯してはいけません。
寝床で、静かに思い巡らしなさい。
5 主に信頼し、主に喜ばれる供え物をささげなさい。
6 神が助けるはずはないと、だれもが言っています。
ああ主よ、御顔の光で私たちを照らし出し、
彼らが誤っていることを実証してください。
7 あなたから頂いた喜びは、
刈り入れ時に人々が穀物の山を眺めて喜ぶよりも、
はるかにまさっています。
8 私は安心して横になり、眠りにつきます。
たとえひとりぼっちでも、
ああ主よ、あなたはすべての危険から
守ってくださるのです。
5 1-2 ああ主よ、この祈りを聞いてください。
王なる神よ、私の嘆きに耳を傾けてください。
私はあなた以外のだれにも、決して祈ったりしません。
3 朝ごとに、天におられるあなたを見上げ、
御前に願い事を申し上げ、ひたすら祈ります。
4 あなたは、どんな小さな悪も喜んだりなさらず、
ささいな罪でも大目に見たりはなさいません。
5 ですから、おごり高ぶる罪人たちは、
あなたの鋭い視線を逃れて
罪を知られないままでいることはできません。
あなたは悪事を徹底的に憎まれるからです。
6 うそはあばかれ、彼らは滅ぼされます。
主は、殺人と欺きを
どんなにお嫌いになることでしょう。
7 しかしこの私は、
あわれみと愛に守られて、神殿へまいります。
心の底から恐れかしこんで神を礼拝します。
8 主よ、お約束のとおり、私を導いてください。
そうでなければ、敵に踏みにじられてしまいます。
何をすればよいのか、どちらへ進むべきか、
はっきりとお教えください。
9 彼らはうそばかりつき、心は悪い思いで満ちています。
彼らの誘いには罪と死の悪臭がただよいます。
彼らは甘いことばで人々を欺き、
邪悪な目的をはたそうとしています。
10 ああ神よ、彼らに責任をとらせてください。
自分でしかけた罠にかからせてください。
自らの罪の重みに耐えかねて、
その下敷きになりますように。
彼らは神に背いたのですから。
11 しかし、すべて神を信頼する者には、
喜びを与えてください。
神がかばってくださることを知って、
彼らがいつまでも喜びの声を上げますように。
神を愛する人たちを、幸福にひたらせてください。
12 神は心から信じる者を祝福されます。
主よ、あなたは愛の盾で彼らを囲まれます。
6 主よ、お願いです。
御怒りのままに私を罰しないでください。
2 ああ主よ、あわれんでください。
私は弱い者です。どうかいやしてください。
私は病んでいるのです。
3 狼狽し、心がかき乱されています。
不安に駆られ、
気分がすっかりめいっています。
ああ、私を早く元どおりにしてください。
4 ああ主よ、帰って来て、私を健康にしてください。
あわれんで、お救いください。
5 死んでしまっては、
友の前であなたをほめたたえることもできません。
6 痛みのため、私はやせ細りました。
夜ごと涙で枕をぬらします。
7 敵のために嘆き、そのために目も衰え、
かすんできました。
8 不法を行う者ども、私から離れて行け。
私の泣き声は天に届き、
9 訴えも聞き届けられた。
主は私の祈りにすべて答えてくださる。
10 敵はみな、恥を見、
恐れにわななき、恥辱を受ける。
神は彼らに恥をかかせて
追い返します。
7 私の神、主よ。
頼れるのは、ただあなただけです。
どうか、迫害する者からお救いください。
2 だれも助ける者がいないために、
彼らがライオンのように襲いかかり、
私をさらって行くことがありませんように。
3 主よ。
もし、私が悪事を働いているのなら、
4 悪をもって善に報い、
えり好みして人を不当に攻撃しているというのなら、
5 もしそうであれば、敵が私を滅ぼし、押しつぶし、
ちりの中でこのいのちを踏みにじることを
神がお許しになったとしても、
私は何も言えません。
6 しかし、主よ。
怒り狂う敵に対しては、
どうぞ怒りをもって立ち上がってください。
目を覚ましてください。
どうか、正しいさばきを行ってください、主よ。
7-8 異邦の民を召集し、高い座から
彼らの罪をさばいてください。
そして、私の潔白を明らかにしてください。
全員の前で、私の名誉を回復し、
誠実を証明してください。
9 ああ主よ、すべての悪を根絶やしにし、
心の底から主を礼拝する者を祝福してください。
正しい神である主は、人の心の奥底まで見抜き、
いっさいの動機と思いとをお調べになります。
10 神は私の盾。
私を守ってくださるお方です。
神は、真実で正しい人を救われます。
11 神は公平な裁判官。
日々、悪者には怒りを燃やします。
12 悔い改めない者を
研ぎすました剣で殺します。
神は弓を引きしぼり、
13 恐ろしい火の矢をつがえています。
14 悪者は良くないことを考え、
陰謀を企てては、偽りと背信に走ります。
15 そのような者たちは、
自らしかけた罠に落ち込みます。
16 他人にふるった暴力がわが身に跳ね返り、
いのちを奪われるといいのに。
17 ああ、どれほど主に感謝していることでしょう。
その恵みは測り知れません。
王の王なる主の御名を、力の限りほめ歌います。
8 ああ私たちの主よ。
御名の威厳と栄光は全地に満ち、
天にみなぎっています。
2 あなたは幼子たちに、
あなたを真心からほめたたえよと教えられました。
その子どもたちの姿に、
敵が恥じ入って、口をつぐみますように。
3 夜空を仰いで、
あなたが造られた月や星を眺めると、
4 なぜ、取るに足りないちっぽけな人間を
心に留め、目をかけてくださるのか不思議です。
5 ところがあなたは、
御使いにほんの少し及ばないだけの者として
人を造り、栄光と誉れの冠を与えられました。
6 あなたは、お造りになった万物を、
人の手にゆだねられ、
いっさいのものは人の支配下にあります。
7 牛も羊も、また野獣も、
8 鳥、魚、すべての海の生物も。
9 私たちの主よ。
御名の威厳と栄光は全地に満ちています。
9 ああ主よ。
心を尽くしてあなたをたたえます。
目をみはるばかりの働きを、すべての人に伝えます。
2 私はうれしくてなりません。
あなたのおかげで喜びがあふれてきます。
あらゆる神々にまさる神、主よ。
私はあなたをほめ歌います。
3 敵は御前でたじろぎ、滅び去ります。
4 あなたは私を弁護してくださいました。
御座から私の行いを支持し、
私の潔白を保証してくださいました。
5 あなたは諸国の民をしかり、
悪者を滅ぼし、その名を永久に消し去られました。
6 敵対する者たちよ。
おまえたちの行き着く先は、永遠の滅びだ。
主はおまえたちの町々を廃墟となさるので、
その町があったことさえ、
人々の記憶から消えうせるだろう。
7-8 しかし、主は永遠に生きておられます。
主は御座につき、
世界中の国々を正しくおさばきになります。
9 虐待された人々はみな、主のもとに来ます。
主は苦しむ人々の隠れ家です。
10 主よ。主のあわれみを知る者はみな、
助けていただけることを期待しています。
主はいまだかつて、ご自身に頼る者を
お見捨てになったことがないからです。
11 エルサレムに住まわれる神に、
賛美の歌をささげよう。
世界中の人に、
永久に忘れ去られることのない
神のみわざを伝えよう。
12 人を殺す者に報復なさるお方は、
正しいさばきを求める者の叫びに耳を貸します。
苦しんで助けを求める者の祈りを
退けたりなさいません。
13 ああ主よ、私をあわれんでください。
私を憎む者の手にかかって
私がどんなに苦しんでいるか、目を留めてください。
主よ、死の口から私を引き出してください。
14 どうかお救いください。
そうなれば、エルサレムの門に集まる
すべての人の前であなたをたたえ、
救い出された喜びを語ることができます。
15-16 異邦の民は、人を落とそうと掘った穴に落ち込みます。
自分のしかけた罠にかかります。
17 悪者は地獄へ送り込まれます。
これが、主を忘れた民の定めです。
18 困っている者の窮状は、
いつまでも放っておかれるわけではありません。
貧しい者の願いは、
いつも踏みにじられるとは限らないのです。
19 ああ主よ、立ち上がってください。
異邦の民をさばき、罰してください。
彼らがあなたに勝ち誇ったりしませんように。
20 彼らを恐れおののかせてください。
異邦の民に分をわきまえさせ、
自分たちが取るに足りない人間にすぎないことを、
思い知らせてください。
10 主よ、なぜ、遠く離れて立ち、
主を一番必要としているときに、
お隠れになるのですか。
2 今来て、貧しい者を邪険に扱う
高慢な者どもに立ち向かってください。
彼らの悪だくみを、その頭上に返してください。
3 彼らは、汚れた欲望を自慢し、
主をののしり、
主に忌みきらわれる者どもと意気投合しています。
彼らにとっては、金銭だけが人生の目的なのです。
4 この悪者どもは高慢で横柄で、
神は死んだとみなしているようです。
神を求める気持ちなど、毛頭ありません。
5 ところが、手がけることは何でも成功し、
敵をなぎ倒していきます。
神の刑罰が待っていることを
考えもしないのです。
6 「神も人も大した相手ではない」と
彼らはうそぶきます。
そしてどういうわけか、道を切り開いていくのです。
7 彼らの口には、
冒瀆と偽りと欺きとが満ちています。
常に悪だくみを自慢の種にしています。
8 薄暗い裏通りで待ち伏せ、
道行く人を殺しています。
9 ライオンのように息をひそめてうずくまり、
貧しい者に襲いかかろうとしています。
猟師のように罠をしかけ、えじきにします。
10 不運な人は彼らの並はずれた力に圧倒され、
一撃のもとに倒されるのです。
11 彼らは自分に言い聞かせます。
「神はこのことを知らない。見てもいない」と。
12 ああ主よ、立ち上がってください。
ああ神よ、彼らを御手で倒してください。
どうか、貧しい者を忘れないでください。
13 なぜあなたは、
悪者が神を侮るのを放っておかれるのですか。
「神に追及されることはない」と
彼らは高をくくっているのです。
14 主よ。あなたは彼らの仕打ちをご存じです。
悪行の数々をじっとごらんになったはずです。
彼らが人々にどれだけ悩みや悲しみを引き起こしたか
ご存じです。
ああ主よ。さあ、罰してください。
貧しい者はあなただけが頼りなのです。
あなたは無力な者を助ける方です。
15 悪者どもの腕を折り、
最後の一人まで、追いつめて滅ぼしてください。
16 主は永遠から永遠まで王です。
他の神々に従う者は、主の地から一掃されます。
17 主よ。
あなたは謙遜な人の望みが何であるかご存じです。
必ずその叫びを聞いて救いの手を差し伸べ、
心に安らぎを与えてくださいます。
18 主は、みなしごや虐待されている人たちの
そば近くにいてくださるお方です。
それで彼らは、地上の者たちから、
二度と脅かされることはありません。
11 私は主に信頼しています。
なぜ、あなたたちは臆面もなく、
「身の安全のため山へ逃げろ」と言うのですか。
2 悪者どもは弓を張り、弦に矢をつがえ、
神の民を射ようと待ち伏せています。
3 「法も秩序もなくなった。
正しい者は逃げるしかない」と人々は言います。
4 しかし、主は依然として聖なる宮に住み、
天からすべてを支配しておられます。
地上での出来事をことごとく監視しておられます。
5 主は正しい者と悪者とをふるいにかけ、
暴虐を好む者を憎みます。
6 悪者の上に火と硫黄の雨を降らせ、
燃える風で彼らをあぶります。
7 主は正しく、正義を愛します。
信仰の直ぐな者は、その御顔を拝することができるでしょう。
12 主よ、助けてください。
神を敬う者がみるみる減っていきます。
世界中を探しても、信頼できる人などいません。
2 だれもかれもがだまし合い、
お世辞を並べ立て、うそをつきます。
もはや、一かけらの誠実も残っていません。
3-4 しかし、このようにふるまう者に、
主がおだやかに接するはずはありません。
「好きなだけうそをついてやろう。この舌は自分の舌だ。
だれも止めることはできない。」
こんな高慢なうそつきどもを、主は滅ぼすのです。
5 主はこう言われます。
「立ち上がって、虐待された者、貧しい者、
困っている者を守ろう。
わたしの救いを待ちこがれてきた人々を助け出そう。」
6 主の約束は確実です。
不用意なことばが主の口からもれることはなく、
七度も精錬された銀のように、
純粋そのものの真理だけをお語りになります。
7 ああ主よ。あなたはご自分の民を、
悪者の手の届かないところに
永久にかくまってくださいます。
8 たとえ、悪者が周囲をうろつき、
国中に不道徳が横行しようとも。
13 主よ、いつまで私をお忘れなのですか。
まさか永久にではないでしょう。
こんなに困っているというのに、
いつまで顔をそむけておられるのですか。
2 いつまで日々つきまとう苦悩に
耐えなければならないのでしょう。
いつまで敵が私に勝ち続けるのでしょう。
3 教えてください。
ああ主よ、私の神よ。
私が死なないように、暗がりに光を投じてください。
4 敵に、「あの者を倒した」と言わせないでください。
私が倒れたと言って、
彼らがほくそ笑んだりしませんように。
5 私はいつも、主とその恵みによりすがり、
主の救いを喜びます。
6 豊かな祝福を頂き、心から主に歌います。
14 心の中で「神などいない」と言う者は愚かです。
彼の心は腐っており、
正しい人であるはずがありません。
2 主は天からすべての人々を見下ろし、
神を喜ばせたいと願う
賢い者をお探しになります。
3 しかし、だれもいないのです。
すべての人が道を踏みはずし、
罪のために腐りきっています。
正しい人はいません。ただの一人もいません。
4 彼らはわたしの民をパンのように食べ、
主に祈ろうなどとは考えもしない。
彼らに良心のかけらもないのか。
5 彼らは恐怖に取りつかれることになります。
神はご自分を愛する者とともにおられるからです。
6 貧しい者や謙遜な者が悪者に虐待されるとき、
神は避け所となってくださいます。
7 ああ、今すぐ救いの時がきますように。
ご自分の民を救うため、主がすぐに、
シオン(エルサレム)から
駆けつけてくださいますように。
ああ、イスラエルが救い出されるときは、
どれほどの喜びがもたらされることでしょう。
15 主よ。聖なる山にある主の天幕に行き、
自分の避け所を見いだす人はだれでしょう。
2 それは、責められるところのない生活を送る、
誠実そのものの人です。
3 人を中傷せず、うわさ話に耳を貸さず、
隣人を傷つけたりしない人です。
4 罪に対してはっきりと声を上げ、
罪を犯した者にはそれを指摘し、
主に忠実に従う者を尊ぶ人です。
自分に害が及ぼうとも、約束を破らない人です。
5 高い利息で負債者を窮地に追い込むことも、
わいろを受け取って、
無実の人に
不利な証言をすることもない人です。
このような人は、いつまでも
しっかりと立ち続けることができます。
16 ああ神よ、どうかお救いください。
私は隠れ場を求めてまいりました。
2 「あなたは私の主です。
あなたのもと以外に助かる場所はありません。」
私は主に、そう申し上げました。
3 私は神を敬うこの国の人々の
仲間に加わりたいのです。
彼らこそ、真に高貴な人々です。
4 ほかの神々を選んだ者は、
悲しみに打ち沈むことでしょう。
私は彼らのように供え物をささげたり、
神々の名を口にしたりすることもありません。
5 主こそ、私の相続財産、また宝です。
主は私の食べ物や飲み物でもあり、
また最高の喜びです。
主は私の持っているものをすべて守ってくださいます。
6 主は、美しい谷川と青々とした牧場を、
分け前として頂けるようにしてくださいました。
なんとすばらしい相続財産でしょう。
7 私の助言者である主をほめたたえます。
夜になると、主は知恵を授けてくださいます。
どうすればよいかを教えてくださいます。
8 私は、いつも主のことを思っています。
主がすぐそばにいてくださるので、
つまずいたり、倒れたりする心配もありません。
9 心も体もたましいまでも、喜びにあふれています。
10 神は私を死人の中に置き去りにせず、
墓の中で朽ち果てるのをお許しにならないからです。
11 神は生きる喜びを教え、
永遠に共にいてくださるという
無上の喜びを経験させてくださいます。
17 ああ主よ、お願いです。どうかお助けください。
私はまっすぐに生き、正しいことをしてきました。
ですから、どうしても、
この切なる叫びを聞いていただきたいのです。
2 主よ、人々の前で私の嫌疑を晴らしてください。
神はいつも公平なお方です。
3 神は私を調べて、
正しいことを確認してくださいました。
神は夜中に来られましたが、
不正は何一つ見いださず、
私が真実を語ってきたことを認められました。
4 私はご指示に従い、
残忍な悪者とは行動を共にしませんでした。
5 私の足は、神の道から
一歩もすべり落ちることがありませんでした。
6 なぜ、私はこのように祈っているのでしょう。
お答えが頂けると信じているからです。
ああ神よ、どうかこの祈りを聞いてください。
7 ああ、敵から助け出されたいと願う者すべてにとって
救い主である方よ。
その大いなる愛を、目をみはるほどに見せてください。
8 私をご自身のひとみを守るように守り、
御翼の陰にかくまってください。
9 敵は殺意を抱いて私を取り囲んでいます。
10 情け知らずで、横柄な者たちです。
自慢げに語る彼らの声を聞いてください。
11 彼らは私を追いつめ、
今にも地面に投げつけようとしています。
12 ライオンのように私を引き裂こうと目を光らせ、
若いライオンのようにチャンスをうかがって
待ち伏せしています。
13-14 主よ、立ち上がり、戦ってください。
彼らを追い返してください。
早く来てくださり、地上の利得しか考えていない
この世の人々から私を救ってください。
神は彼らの家をご自身の宝で満たされたので、
彼らの子も孫も裕福になりました。
15 しかし、私の関心は富にはなく、
私が神を見ているかどうか、
また、神と正しい関係にあるかどうかにあります。
私は天で目覚めるとき、
この上ない満足感にひたるでしょう。
神の御顔をじかに見るからです。
ダビデは、主がサウルをはじめ多くの敵から彼を救い出した時、この歌を歌いました。
18 主よ。私はどれほど主をお慕いしていることでしょう。
こんなにもすばらしいことをしてくださった主を。
2 主は、安心して身を寄せることのできるとりでです。
誰ひとり、このとりでに入って来て、
私を殺すことはできません。
主は、身を隠すことができる険しい山であり、
私の救い主です。
だれも近づくことのできない岩、安全を守る塔、
また私の盾です。
3 私はただ、主に叫び求めさえすればよいのです。
そうすれば主は、あらゆる敵から助けてくださいます。
ああ、主をほめたたえます。
4 死の鎖が私に巻きつき、
洪水のように滅びが押し寄せてきました。
5 私は罠に落ち、助けてくれる人もなく、
死へと引きずり込む綱の力に抵抗してもがきました。
6 苦しみの中で、私は主の助けを叫び求めました。
その声を、主は天から聞いてくださいました。
叫びは届いたのです。
7 その時、大地は揺れ動き、
山々は震えわななきました。
主の御怒りのためです。
8 主の御口からすさまじい炎が吹き出して
地を焼き尽くし、鼻からは煙が立ち上りました。
9 主は天を切り裂いて降りて来て、
私を救ってくださいました。
御足の下には暗闇がありました。
10 主は力ある天使にまたがり、風を翼とし、
矢のように速く、助けに来てくださいました。
11 暗闇を身にまとい、
一寸先もわからない濃い黒雲に覆われて、
近づいてくださいました。
12 突然、いなずまと雹の嵐を伴った御姿が、
雲間から輝きました。
13 雷のような声が天空にとどろき、
神々の上に君臨する神がお語りになったのです。
なんという雹、なんという火でしょう。
14 主はいなずまを恐怖の矢として放ち、
私の敵をかき乱しました。
あの逃げ惑うさまを見てください。
15 主よ、ご命令のままに海の水は引き、
あなたのすさまじい鼻息で、
海の底はむき出しになりました。
16 主は天から下って来て、
大きな試練から私を助け出してくださいました。
深い海の底から引き上げてくださったのです。
17 敵の手にかかって、手も足も出なかった私。
その私を頑強な敵、私を憎む者から
救い出してくださいました。
18 彼らは、弱りきっている私に襲いかかりました。
しかし、主は私をしっかりと支え、
19 安全な場所へと連れ出してくださいました。
私を喜びとされたからです。
20 正しいことを行い、潔白であったことに
報いてくださったのです。
21 私はご命令に従い、主に背を向けて
罪を犯すようなことはしませんでした。
22 いつも主のおきてを目の前に掲げ、
一つたりとも捨てたりしなかったのです。
23 おきてを守ることに全力を尽くし、
悪行への誘惑を振り払い続けました。
24 それに答えて、主は祝福を下さったのです。
私が正しいことを行い、
純粋な思いを抱いていたことをご存じなのです。
主は私のすべての歩みに
目を留めておられるのですから。
25 主よ。あなたは、恵み深い者に対しては、
なんと恵み深くあられることでしょう。
また、悪の道から引き返す者には、
罰をお加えになりません。
26 心のきよい者には祝福を、
主の道からそれる者には苦痛をお与えになります。
27 謙遜な者をお救いになりますが、
高慢で横柄な者は有罪に定められます。
28 主は、私に明かりをともしてくださいました。
私の神、主は、私を包む闇を
光に変えてくださいました。
29 今や私には、どんなに高い城壁でもよじ登り、
どんなに強力な軍隊に対しても
攻撃する力が与えられています。
30 なんとすばらしい神でしょう。
神はあらゆる点で全く完全です。
そのお約束がすべて真実であることは明らかです。
その背後に隠れる者には盾となってくださいます。
31 私たちの主のほかに、だれが神でありえましょう。
だれが不動の岩でありえましょう。
32 神は私に力をみなぎらせ、
行く先々でお守りくださいます。
33 私の足を、岩山ででもしっかり立つ
野やぎのようにし、
絶壁の上をも安全に導いてくださいます。
34 戦いに備えて私を鍛え、
鉄の弓さえ引く力を与えてくださいます。
35 主の救いは私の盾です。
ああ主よ。右の御手が私を支えています。
主のご温情のおかげで、
私は名の知れた者となりました。
36 主は、私を大またで歩かせ、
しかも足がすべらないようにしてくださいました。
37 私は敵を追撃し、
一人残らず倒すまでは引き返しませんでした。
38 そして、彼らを地面に突き刺しました。
敵は力を失い、私はその首を踏みつけたのです。
39 戦いに臨んで、
頑丈なよろいを着せていただいたおかげです。
敵は私を見ておじけづき、足もとに倒れ伏します。
40 彼らが背を向けて逃げるように仕向けたので、
私は私を憎む者を滅ぼすことができました。
41 大声で助けを求めても、
誰ひとり彼らを助ける者はいませんでした。
そこで、彼らは主に向かって叫びましたが、
返事がありません。
42 私は、ここぞとばかり彼らをちりのように粉々に砕き、
空中高くまき散らしました。
彼らを、床を掃くように掃き捨てました。
43-45 神は、次々と
戦いに勝利をもたらしてくださいました。
諸国の民は私のもとに来て、仕えるようになりました。
私がそれまで知らなかった国民までが、
やって来てひれ伏すのです。
私に会ったこともない外国人が、
いとも簡単に服従します。
彼らは震えながら、とりでから出て来るのです。
46 主は生きておられます。
大いなる救いの岩である神をほめたたえよ。
47 神は私に害を加える者に報復し、
目の前の国々を制圧してくださいます。
48 敵に囲まれた私を助け出して、
手の届かない安全な場所に移し、
猛威をふるう相手から救ってくださいます。
49 ですから、私は主を国々の間でほめたたえます。
50 主から王に定められた私は、
幾度となく、奇跡的に救い出されました。
いつも愛と恵みを注いでいただきました。
主は、私の子孫をも同様に、
お恵みくださることでしょう。
19 天は、神の栄光を物語る、神の手による傑作です。
2 天は、昼となく夜となく、神について語り続けます。
3-4 大空は、音もことばもなく静まり返っているのに、
大空が語っていることは全世界に知られます。
太陽は天の神の定めた場所に住んでいます。
5 太陽はその場所から出て、
結婚式の花婿のように晴れ晴れと、
また、競技を前にした選手のように、
意気揚々と大空を闊歩します。
6 天の端から端まで行き巡り、
その熱を免れるものは何一つありません。
7-8 主のおきては完全で、私たちを守り、
賢くし、喜びと光を与えます。
9 主のおきては純粋で正しく、変わることがありません。
10 また、金よりも慕わしく、
みつばちの巣からしたたるみつよりも甘いのです。
11 主のおきては、危険に近づかないように警告し、
従う者には祝福を約束します。
12 しかし人は、心にひそむ罪を
どうして知ることができましょう。
どうか、隠れた罪からきよめてください。
13 故意に悪に走ることからも引き止め、守ってください。
そうすれば、私は過ちを犯さず、
大きな罪からも逃れることができます。
14 私の口のことばと、秘めた思いが、
神に喜ばれますように。
ああ、私の岩、私の救い主、主よ。
20 苦難の日に、主があなたとともにおられますように。
ヤコブの神が、いっさいの危険から
守ってくださいますように。
2 主がシオンの聖所から、
助けの手を伸べてくださいますように。
3 あなたのささげ物、焼き尽くすいけにえを、
喜んで心に留めてくださいますように。
4 あなたの願いをかなえ、
計画をことごとく実現させてくださいますように。
5 あなたの勝利の知らせが伝わると、
喜びの声がわき上がり、
神があなたのためになさったすべてを記念して、
神をたたえる旗が高く掲げられますように。
あなたの祈りが、すべて答えられますように。
6 主が王をお救いになることを、今こそ知りました。
主は高い天から答えて、
大勝利をもたらしてくださいます。
7 国々は軍隊や武器を誇りますが、
私たちは私たちの神、主を誇ります。
8 国々はやがて衰え、滅びます。
しかし、私たちは立ち上がり、
大地に根を下ろして、しっかりと立ち続けます。
9 ああ主よ、王に勝利をお与えください。
どうか、この祈りをお聞きください。
21 ああ主よ。
王はどんなにあなたの御力を喜ぶことでしょう。
救われたことを、どれほど喜ぶことでしょう。
2 主が願いをかなえ、
望むものをことごとくお与えになったからです。
3 主は、名誉と繁栄が保証された王座に彼を迎え、
純金の王冠をかぶせてくださいました。
4 満ち足りた長寿を求める王の願いを
聞き届けられました。
彼のいのちは永遠に限りなく続くのです。
5 主は彼に名誉と名声を与え、
威光と尊厳とをまとわせました。
6 また、永遠の幸福を授け、
主の前に立つことの喜びが、
いつまでも薄れないようにしてくださいました。
7 王は主により頼んでいるので、
つまずいたり倒れたりすることは絶対にありません。
あらゆる神々にまさる神の変わらない愛に、
頼りきっているからです。
8 ああ主よ。あなたの手は敵を見つけ出します。
主を憎む者を一人残らず探し出します。
9-10 主が姿を現されると、御前から出る激しい火が、
彼らをたちどころに滅ぼします。
その子らも共に倒されます。
11 彼らは、主であるあなたに陰謀を企んだからです。
しかし、そんな計画が成功するはずはありません。
12 彼らは、主の矢にねらわれているのを知り、
あわてて向きを変え、一目散に逃げるでしょう。
13 ああ主よ、この賛美をお受けください。
御力を賛美しているのですから。
私たちは主の力強いみわざをたたえて、
賛美の歌を歌いましょう。
22 神よ、私の神よ。
どうして、私をお見捨てになったのですか。
どうして、助けるどころか、
うめきさえ聞いてくださらないのですか。
2 私は昼となく夜となく泣いては、
助けを叫び求めていますのに、
あなたは答えてくださいません。
3-4 しかし、あなたはきよいお方です。
私たちの先祖の賛美が、
御座を取り囲んでいました。
あなたに信頼していた彼らを、
あなたは助け出してくださいました。
5 彼らの叫びを聞いて、救い出してくださいました。
助けを求める人々を、ただの一度も
失望に終わらせなかったのです。
6 しかし、私は虫けら同然で人間ではありません。
同国人ばかりか、すべての人々から
さげすまれています。
7 私を見ると、だれもがあざけり、
冷笑し、肩をすくめます。
8 彼らは、こう言って笑います。
「これが、主に重荷を肩代わりしてもらった
という男なのか。
主のお気に入りだとうぬぼれていたやつか。
主に助け出されるところを
見せてもらおうではないか。
そうしたら信じてやってもいい。」
9-11 主よ、以前はいつも
助けてくださったではありませんか。
母の胎から安全に取り上げ、幼い日々も、
無事に過ごさせてくださったではありませんか。
私は生まれてこのかた、
ずっと主を頼りとして生きてきたのです。
主はいつも私の神でした。
今になって、置き去りにしないでください。
苦難が近づいており、主のほかだれも、
私を助けることはできないのです。
12 バシャンの巨大な雄牛のように獰猛な敵が、
私を囲んでいます。
13 まるで獲物をねらってほえたけるライオンのように、
口を開けて近づいて来ます。
14 私は水のように流れ出し、骨はみなはずれ、
心臓はろうのように溶けてしまいました。
15 天日で乾かした粘土のようにひからび、
舌は上あごにくっつきました。
主が私を、死のちりの中に置かれたからです。
16 徒党を組んだ悪人どもが、
群がる野犬のように私を取り巻きます。
私の手足は引き裂かれています。
17 自分の骨を、一本残らず数えることができるほどです。
私を見てはほくそ笑む、
この悪人どもをごらんください。
18 彼らはくじ引きで、私の着物を分け合うのです。
19 ああ主よ、そばにいてください。
ああ、私の力である神よ、
大急ぎで助けに来てください。
20 死から救い出してください。
私の尊いいのちを、
こんな悪人の手に渡さないでください。
21 ライオンの口や、野牛の角からお救いください。
そうです、神は答えて、
私を助け出してくださいます。
22 私はすべての兄弟の前であなたをたたえ、
会衆に向かって、あなたのすばらしいみわざを語ります。
23 私は語ります。
「主を恐れる人たちよ、主をほめたたえよ。
主の名を恐れ、敬え。
イスラエルのすべての人よ、
主に向かって賛美の歌を歌え。
24 主は、私の絶望の底からの叫びをさげすまれなかった。
背を向けて立ち去ることはなさらなかった。
叫び声が届くと、主は助けに来てくださった。」
25 私は全会衆を前にして、主をほめたたえます。
御名を心から敬う人々の前で誓いを果たします。
26 貧しい者は十分に食べて満足し、
主を求める者は主を見いだして、
御名をほめたたえるでしょう。
その心は永遠の喜びに酔いしれるはずです。
27 それを目の当たりにした全世界の人々は、
主のもとに立ち返るでしょう。
あらゆる国民が主を礼拝するでしょう。
28 主は王であって、国々を支配します。
29 高慢な者も謙遜な者も、
死ぬべき運命にある人はみな、主を拝みます。
30 私たちの子どもも主に仕えます。
私たちが、主のすばらしさを語り伝えるからです。
31 のちの世代もまた、
主が私たちのためになさった
すべての奇跡のことを聞くでしょう。
23 主は私の羊飼いですから、
必要なものはみな与えてくださいます。
2-3 主は私を豊かな牧草地にいこわせ、
ゆるやかな流れのほとりに導いて行かれます。
主は傷ついたこの身を生き返らせ、
主の栄光を現すことができるよう、
私を助けてくださいます。
4 たとえ、死の暗い谷間を通ることがあっても、
恐れません。
主がすぐそばにいて、
私の行く道をいつもお守りくださるからです。
5 主は私の敵の前で、
私のためにすばらしい食卓を備え、
大切な客としてもてなしてくださいます。
それは、あふれるほどの祝福です。
6 生きている限り、主の恵みといつくしみが、
私を追ってきます。
やがて、私は主の家に帰り、
いつまでもあなたとともに暮らすことでしょう。
24 全地は主のものです。
世界中のものはすべて
神のものです。
2 主は海を押しやり、乾いた地をあらわにされました。
3 主の山に登り、
主の住まいに入ることのできる者はだれか。
主の前に立つことのできる者はだれか。
4 それは、心と手のきよい人、偽りのない人だけです。
5 そのような人は、主の祝福と恵みを頂けます。
しかも、救い主である神は、
その恵みが日々の生活に
行き渡るようにしてくださいます。
6 こうした日々が与えられる人、
それは、神の前に立ち、
ヤコブの神を拝むことを許された人だけです。
7 古くからある門よ、開け。
栄光の王をお通しせよ。
8 栄光の王とはだれか。
強くたくましく、
戦いで負けることのない王です。
9 門を開け放ち、栄光の王をお迎えせよ。
10 栄光の王とはだれか。
それは、天の軍勢の主なのです。
Copyright© 1978, 2011, 2016 by Biblica, Inc.® Used by permission. All rights reserved worldwide.