思いやりは幸福な家庭を作る

1-2 妻は夫に従いなさい。たとえ今は、主のことばに耳を傾けようとしない夫であっても、あなたがたの敬虔な態度に打たれて、やがて信仰を持つようになるためです。神を敬う生活は、どんなことばよりも影響力があります。 宝石やぜいたくな着物や、きれいな髪形で外見を美しく見せようとするよりも、 むしろ、やさしく、おだやかな心の持ち主となり、いつまでも色あせない魅力で、自分の内面を美しく飾りなさい。これこそ、神の目に価値あるものです。 昔の敬虔な女性たちもこのような美しさを身につけ、夫に従っていたのです。 たとえばサラは、夫アブラハムを「主」と呼んで、彼に従いました。このサラに見ならいなさい。そうすれば、サラの信仰を受け継ぎ、正しい行いをすることになるのです。

同じように夫も、妻を心にかけなさい。女性が男性よりも弱い者であることを意識して、いたわりなさい。神の祝福は、妻と共に受け継ぐべきものだと心得なさい。もし妻に対する態度が誤っていれば、あなたがたの祈りはむなしいものとなります。

あなたがた一同に言います。家族の一員としてお互いに思いやり、やさしい心と謙遜な思いで愛し合いなさい。 人からの悪意に報復するのはやめなさい。侮辱されたからといって、口ぎたなくののしり返してはいけません。かえって、その人のために神の祝福を祈りなさい。あなたがたは、神の祝福を分け合う者とされているのです。 10 幸福な生涯を送りたいなら、舌を抑えて、くちびるからうそが出ないようにしなさい。 11 悪から遠ざかって、善を行いなさい。平和を追い求めて手に入れなさい。 12 主は常に、自分の子どもたちを守り、その祈りに耳を傾けてくださいます。しかし悪を働く者には、主のきびしい顔が向けられているのです。

13 善を行いたいと願うあなたがたに、だれが害を加えるでしょう。 14 かりにそのようなことがあっても、幸いと思いなさい。神があなたがたに報いてくださるからです。

15 心を動揺させないで、ただ主キリストを信じなさい。もしだれかに、「なぜキリストを信じるのか」と尋ねられたら、いつでもその理由を話せるようにしておきなさい。ただし、おだやかに、真摯な態度で説明すべきです。 16 そして、正しいことを行いなさい。そうすれば、悪者呼ばわりする人たちも、やがて、あなたがたの正しい生き方に気づいて、自分たちの行為を恥じるでしょう。 17 いいですか。あなたがたが苦しむことが神の御心であれば、悪いことをして苦しみを受けるよりも、正しいことをして苦しみを受けるほうが、はるかにいいのです。

苦しみは何の役に立つか

18 キリストも苦しまれました。罪を犯したことのない方であったにもかかわらず、私たち罪人のために死なれたのです。それは、肉においては死んでも、霊においては生かされて、私たちを神のもとに導くためでした。

19 そして、霊においてキリストは、捕らわれている霊を訪ね、神のことばを伝えました。 20 これらの霊とは、昔のノアの時代の者たちを指します。彼らはノアが箱舟を造っている間、神が忍耐して待っておられたにもかかわらず、神のことばを拒否しました。結局、わずか八人だけが箱舟の中で、水を通って救われたのです。

21 〔これは、バプテスマ(洗礼)を指し示しています。私たちの受けるバプテスマは、キリストの復活による、死と滅びからの救いを意味します。それは、体の汚れを洗いきよめるものではなく、神に立ち返った私たちの心が罪からきよめられるものです。〕 22 今、キリストは天で、神の右の座につき、すべての天使と天の軍勢を従えておられます。