新しいいのちが与えられる

1-2 とっぷり日も暮れたある夜のこと、パリサイ人で、ニコデモという名のユダヤ人の指導者がイエスに会いに来ました。「先生。だれも、あなたが神から遣わされた教師であることを知っております。あなたのなさる奇跡を見ればわかることです。」 「そうですか。でもよく言っておきますが、あなたはもう一度生まれ直さなければ、絶対に神の国に入れません。」 ニコデモは、思わず言いました。「ええっ、もう一度生まれるのですか。いったい、どういうことですか。年をとった人間が母親の胎内に戻って、もう一度生まれることなどできるわけがありません。」 「よく言っておきますが、だれでも水と御霊によって生まれなければ、神の国には入れません。 人間からは人間のいのちが生まれるだけです。けれども御霊は、天からの、全く新しいいのちを下さるのです。 もう一度生まれなければならないといって、驚くことはありません。 風は音が聞こえるだけで、どこから吹いて来て、どこへ行くのかわかりません。御霊も同じことです。次はだれにこの天からのいのちが与えられるか、わからないのです。」 「それはいったい、どういうことですか?」 10 「あなたはみなに尊敬されているユダヤ人の教師ではありませんか。このようなこともわからないのですか。 11 わたしは知っていること、見たことだけを話しているのです。それなのに、あなたがたは信じてくれません。 12 わたしが話しているのは、人間の世界で現に起こっていることなのです。それも信じられないくらいなら、天で起こることなど話したところで、とても信じられないでしょう。 13 メシヤのわたしだけが、この地上に下って来て、また天に帰るのです。 14 モーセが荒野で、青銅で作った蛇をさおの先に掲げたように民数21・9、わたしも木の上に上げられなければなりません。 15 わたしを信じる人がみな、永遠のいのちを持つためです。」

16 実に神は、ひとり子をさえ惜しまず与えるほどに、この世界を愛してくださいました。それは、神の御子を信じる者が、だれ一人滅びず、永遠のいのちを得るためです。 17 神がご自分の御子を世にお遣わしになったのは、世をさばくためではなく、世を救うためです。 18 この神の子を信じる者は、永遠の滅びを免れます。しかし信じない者は、神のひとり子を信じなかったので、すでにさばかれているのです。 19 そのさばきに会ったのは、天からの光が世に来ているのに、行いが悪く、光よりも闇を愛したからです。 20 彼らは天からの光をきらい、罪が暴露されるのを恐れて、光のほうに来ようとしません。 21 しかし正しいことを行っている人は、喜んで光のほうに来ます。神の望まれることを行っていることが、はっきりわかるためです。

22 その後、イエスと弟子たちはエルサレムを去り、しばらくユダヤに滞在し、バプテスマ(洗礼)を授けていました。

バプテスマのヨハネとイエスの役割

23-24 そのころまだ、バプテスマのヨハネは投獄されておらず、サリムに近いアイノンでバプテスマを授けていました。そこは水が豊富にあったからです。

25 ある日、ヨハネの弟子たちと一人のユダヤ人の間で、ヨハネのバプテスマとイエスのバプテスマのどちらがすぐれているかで議論になりました。 26 弟子たちは、ヨハネのところに来てぐちをこぼしました。「先生。ヨルダン川の向こう岸でお会いした、あなたがメシヤだとおっしゃったあの方も、バプテスマを授けておられるそうです。みんなこちらには来ないで、どんどんあの方のほうへ行ってしまいます。」 27 ヨハネは答えました。「天の神様が、一人一人にそれぞれの役割を決めてくださいます。 28 私の役目は、だれもがあの方のところへ行けるように道を備えることです。私はキリストではないと、はっきり言ったはずです。あの方のために道を備えるために、私はここにいるのです。 29 一番魅力を感じるものに人々が集まるのは当然で、花嫁は花婿のもとへ行き、花婿の友達は花婿といっしょに喜びます。私は花婿の友達だから、花婿の喜ぶ声を聞くと、うれしくてたまらないのです。 30 あの方はますます偉大になり、私はますます力を失います。

31 あの方は天から来られた方で、ほかのだれよりも偉大なお方です。地から出た者は、地上のことしかわかりません。 32 あの方は、見たこと聞いたことをあかしされますが、それを信じる人はなんと少ないことでしょう。 33 そのあかしを信じれば、神が真理の源であることがわかります。 34 神から遣わされたあの方は、神のことばをお話しになります。神の御霊が無限に注がれているからです。 35 父なる神はこの方を愛し、万物をこの方にお与えになりました。 36 この方は神の御子なのです。この方に救っていただけると信じる者はだれでも、永遠のいのちを得ます。しかし、この方に従わない者は、天国を見ることができないばかりか、神の怒りがその人の上にとどまるのです。」

Zo was er een Farizeeër, een lid van de Hoge Raad, die Nikodemus heette en die op een nacht met Jezus kwam praten. ‘Meester,’ zei hij, ‘wij weten dat God U gezonden heeft om ons te leren. Want niemand kan de wondertekenen doen die U doet, als God niet met hem is.’ Jezus antwoordde: ‘Luister goed, wie niet opnieuw geboren wordt, kan het Koninkrijk van God niet ontdekken.’ ‘Opnieuw geboren?’ vroeg Nikodemus. ‘Hoe kan dat? Iemand kan toch niet voor de tweede keer uit zijn moeders lichaam geboren worden?’ Jezus antwoordde: ‘Toch is het zoals Ik zeg. Niemand kan het Koninkrijk van God binnengaan, als hij niet geboren wordt uit water en Geest. Uit mensen komt menselijk leven voort, maar uit de Geest van God komt geestelijk leven voort. Het is dus helemaal niet zo vreemd dat Ik zei dat u opnieuw geboren moet worden. De wind waait waarheen hij wil. Je hoort hem wel, maar je weet niet waar hij vandaan komt en waar hij heen gaat. Zo is het ook als iemand door de Geest van God nieuw leven krijgt.’ Nikodemus vroeg: ‘Hoe gebeurt dat dan?’ 10 Jezus antwoordde: ‘U leert de Joden hoe zij met God en hun medemensen moeten leven. Begrijpt u niet wat Ik zeg? 11 Ik weet waarover Ik spreek en vertel wat Ik gezien heb, en toch gelooft u Mij niet. 12 Als u niet eens gelooft wat Ik over gewone, aardse dingen zeg, hoe zult u dan geloven wat Ik over de hemelse dingen zeg? 13 Er is nog nooit iemand bij God geweest behalve Ik, de Mensenzoon, die bij Hem vandaan komt.

14 Zoals Mozes in de woestijn een koperen slang omhoog hield, zo moet ook Ik, de Mensenzoon, omhoog geheven worden, 15 opdat ieder die in Mij gelooft, eeuwig leven zal hebben. 16 Want God heeft zoveel liefde voor de wereld dat Hij zijn enige Zoon heeft gegeven, zodat ieder die in Hem gelooft, niet verloren gaat maar eeuwig leven heeft.

17 God heeft zijn Zoon niet naar de wereld gestuurd om de wereld te veroordelen, maar om haar door Hem van de ondergang te redden. 18 Wie zijn vertrouwen op Jezus stelt, wordt niet veroordeeld. Maar wie niet gelooft, is al veroordeeld omdat hij geen vertrouwen heeft gehad in de naam van Gods enige Zoon. 19 Het oordeel komt tot stand doordat het licht in de wereld is gekomen, maar de mensen hebben de voorkeur gegeven aan de duisternis. Dat komt omdat zij slechte dingen hebben gedaan. 20 Want wie zondigt, heeft een hekel aan het licht. Hij ontwijkt het uit angst dat al die slechte dingen aan het licht zullen komen. 21 Maar wie Gods wil doet, komt tot het licht, zodat van alles wat hij doet, gezien kan worden dat God het is die daarin werkzaam is.’

Het getuigenis van Johannes de Doper

22 Later ging Jezus met zijn leerlingen naar Judea. Hij trok daar een tijd rond en doopte. 23 Johannes de Doper doopte ook, in Enon bij Salim, daar was veel water. Er kwamen daar veel mensen om zich te laten dopen. 24 Johannes was toen nog niet gevangengenomen.

25 Op een dag hadden de leerlingen van Johannes een meningsverschil met een Jood over de manier waarop men zich ritueel moet reinigen. 26 Zij kwamen naar Johannes toe en zeiden tegen hem: ‘Meester, er is nog iemand die doopt en iedereen gaat naar hem toe. Het is de man die u aan de overkant van de Jordaan hebt ontmoet en van wie U zei dat Hij de Christus is.’ 27 Johannes antwoordde: ‘Een mens kan zich helemaal niets toe-eigenen, als God het hem niet heeft gegeven. 28 Jullie hebben mij steeds horen zeggen dat ik niet de Christus ben, maar dat God mij voor Hem uit gestuurd heeft. 29 Wie de bruid krijgt, is de bruidegom. De vriend van de bruidegom hoort hem en is blij als hij de stem van de bruidegom hoort. Daarom ben ik blij als de mensen naar Hem toegaan. 30 Hij moet groter worden en ik steeds kleiner. 31 Ik ben van de aarde en spreek de taal van de aarde. Hij komt uit de hemel en is belangrijker dan enig ander. Hij staat boven alle andere mensen. 32 Hij vertelt wat Hij gezien en gehoord heeft, maar niemand gelooft Hem. 33 Wie Hem wel gelooft, bevestigt daarmee dat God een en al waarheid is. 34 Hij is door God gestuurd en geeft de woorden van God door. God geeft Hem zijn Geest zonder beperking. 35 De Vader houdt van zijn Zoon en heeft Hem alle macht gegeven. 36 Wie zich aan de Zoon toevertrouwt, heeft eeuwig leven. Wie de Zoon ongehoorzaam is, zal dat leven niet ontvangen. Integendeel, de straf van God blijft op hem rusten.’

パリサイ派の重役の1人に、ユダヤ人を指導するニコデモという男がいた。 ある晩のこと、ニコデモはイエスを訪ねてこう言った。「先生、我々はあなたが神からつかわれし方だと知っています。神の助けなしにここまでの奇跡を行うことなどできません」

イエスは答えた。「あなたに言います。全ての人は必ず生まれ変わらなければならない。生まれ変われていない人は、神の国キングダムに入ることができません」

ニコデモが言った。「すでに年老いた男はどうやって生まれ変わることができるのでしょうか?その男が母親の胎に戻り、もう一度生まれることができますか?」

イエスが答えた。「信じなさい!誰でも水と聖霊ホーリースピリットによって産まれないかぎり、神の国キングダムに入ることはできない。 人間の親からは人間の命が生まれるだけです。ですが、聖霊ホーリースピリットが人に与える新しいいのちとは、霊的なものです。 わたしから『生まれ変わらなければならない』と聞いて驚いてはなりません。 風は思うがまま自由に吹きます。風の音が聞こえても、どこから来て、どこへ行くのかなんてわかりません。聖霊ホーリースピリットによって生まれた者も同じです」

ニコデモは尋ねた。「どうやったらそんなことが起こりうるのですか?」

10 イエスが言った。「あなたはイスラエルの重要な教師だというのに、これらのことも分からないのですか? 11 真実を言います・・・わたしたちは自分たちが知っていることを話します。また自分たちが見たものについて話します。しかし、あなた達は私たちが言うことを受け入れません。 12 ここでこの世のことについて話しましたが、あなた達はわたしを信じていません。ですから、わたしが天のことを話しても、わたしを信じないのです! 13 天にいる神のもとへ昇ったことがあるのは、天から降りて来た人の子だけなのです。 14 モーセが荒野で青銅のヘビを掲げたように、人の子も掲げられなければなりません。 15 そのおかげで、人の子を信じる全ての人が、永遠のいのちを手にすることができるのです!

16 そう!このようにして神は大きな愛をこの世に示してくれたのです。それは、神がこの世に自分の1人息子を与えたことによって。その1人息子を信じる全ての人が、死によって滅びるのではなく、永遠のいのちを得るのです! 17 神はこの世に自分の1人息子をつかわしてくれた!それはこの世を裁くためではなく、彼を通してこの世を救うために、神はつかわしたのです! 18 この1人息子を信じる者は無罪となり、信じない者の判決はすでに決まっています。 19 この事実によって彼らは裁かれるのです。この世に光が訪れたにもかかわらず、彼らはその光を愛さなかった。彼らは、光ではなく闇を欲しがったのです。それもこれも、彼らが過ちを犯して生きているせいです。 20 あやまちを犯す者は、光を嫌います。光によって今まで犯した過ちを暴露されたくないからです。 21 しかし、真理を追い求める者は喜んで光のもとに出てきます。光は見せてくれるのです。人々の中で動く神の全ての働きを」

イエスと洗礼者バプティストヨハネ

22 このあと、おともを連れてイエスはユダヤ地方へと向かった。しばらくそこに留まり、洗礼を授けた。 23 洗礼者バプティストヨハネもサマリア地方にあるサリムの北部に位置する水の豊かなアエノンの町で洗礼を授けていた。そのため、洗礼を受けるために人々はそこを訪れていた。 24 これは、洗礼者バプティストヨハネが牢屋に入れられる前のことである・・・

25 ある時、洗礼者バプティストヨハネの弟子と他のユダヤ人との間で、「清めの儀式」のことで議論が繰り広げられていた。 26 弟子たちは洗礼者バプティストヨハネのもとに来た。「先生、ヨルダン川の向こうであなたと一緒にいた方を覚えてますか?先生が全ての人に告げ知らせていた時にいた一人です。彼も洗礼を授けているようで、多くの人が彼のほうに流れているんですよ!」

27 ヨハネは答えた。「人は、神にもらった役割以上のことはできない。 28 俺は救い主メシヤじゃないと言った俺の言葉を、お前たちも聞いただろう。俺は、誰もが『あの方』のもとへ行けるように、ただ道を整えるために神につかわされた身だ。 29 言うならば、俺は花婿はなむこの友人。花嫁が花婿はなむこのところに行くのは当然なこと。友人はそれを見て喜び、彼の頼みは心から行う。これが俺の今の心境だ。これ以上の幸せはない。 30 あの方の存在感が増し、自分の影は薄れていくべきだ!」

天国から来た人

31 「天から来られた者が、他の誰よりも勝るのは当然のこと。この世から生まれた者はこの世の視点で話し、天から来られた者は天の視点で話す。 32 あの方は、見たこと聞いたことをお話しになるが、人は彼の言うことを受け入れない。 33 あの方のことばを受け入れる者は、神が言ったことが真実だと信じている。 34 神はあの方を送られた。そして、彼はいつも神からのことばを持っている。なぜなら、神は彼に限界のない霊を与えるからだ。 35 父親は、そのひとり子を愛しているからこそ、そのひとり子に全ての権限をお与えになった。 36 ひとり子を信頼する者は、永遠のいのちを持つ。だが、ひとり子に従わない者は、そのいのちを持つことはない。そういった人々は神の怒りから逃げることはできないのだ」